拡大を続ける中国のNBA人気

1998年にコービー・ブライアントが初めて中国を訪れた時、彼のバスケットボール・クリニックには10数名の子供たちしか集まらなかった。その時、彼を手伝った地元のコーチはバスケットボールについて殆ど知らず、彼がNBA選手だと知っている人も僅かだった。 当時、中国ではバスケットボールの人気は低かったが、この短期間で全てが変化した。 この20年ほどで中国のNBA人気は急上昇し、昨シーズンは50億人以上のファンが試合を視聴した。中国でNBAの試合をストリーミングする会社は、今後5年間でリーグに15億ドル(約1620億円)の利益をもたらす。 FIBAワールドカップのアンバサダーとして中国を訪れたブライアントは「最初に中国を訪れた時には、この国のバスケットボール人気がここまで高まるとは思いもよらなかった。この人気はまだまだ拡大していくだろう」とコメントしている。 とはいえ、中国にNBAチームができたり、中国リーグとNBAチームの間で2WAY契約を結ぶ選手が生まれることは夢物語に聞こえるだろう。しかし、NBAと中国との関係は20年前では考えられなかったほどの成長を遂げ、その人気はヒューストン・ロケッツでプレーしたヤオ・ミンが8年前に引退して以降も衰えるところを知らないのだから、これから何が起こっても不思議ではない。 アメリカ代表でアシスタントコーチを務めたゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、中国のバスケットボールの可能性について「NEXT・ヤオ・ミンと呼べる選手が登場したら、中国のバスケットボールは次のステップに進むだろう。その時が来たら、この国は新しいレベルに突入し、より多くの選手がNBAデビューしてリーグにインパクトを与えるだろう」とコメントしている。 世界最多の人口を誇る中国とNBAとの絆は、かつてないほどに強まっている。NBAによると、今では30億人以上の中国人がバスケットボールをプレーしており、ビデオゲームの『NBA 2K』シリーズをプレーしているファンも中国国内に4000万人いるそうだ。 現在、アメリカと中国の関係は貿易戦争によって揺れており、NBA関連の製品の製造や販売にも影響が出る可能性がある。しかし、中国におけるバスケットボール人気は決して衰えないだろう。 ダラス・マーベリックスのオーナーのマーク・キューバン氏は「スポーツは政治を超えた存在だと思う。私は、NBAが今後も世界中のファンと繋がり続けることを願っている。NBAとファンとの関係は今後も良好であり続けると、私は確信している」とコメントしている。

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