ESPNのエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によると、ドワイト・ハワードはメンフィス・グリズリーズとのバイアウトが合意に至り、ロサンゼルス・レイカーズと無保証契約を結ぶことになるという。 先日、個人練習中に膝の前十字靭帯を断裂したセンターのデマーカス・カズンズが無期限の戦線離脱となったことを受け、センターポジションの補強が急務となったレイカーズはハワードを含む、複数ベテラン・センターの個別ワークアウトを行うとESPN等が報じていた。 ウォジナロウスキー記者によると、8度のオールスター選出を誇るハワードは、レイカーズでワークアウトを行った後、経営陣、コーチ陣、アンソニー・デイビス、ジャベール・マギー、ラジョン・ロンドらとミーティングを行った。そこでハワードは「どん底に落ちたことで考え方を改め、今ならどんな役割でも受け入れる」と語り、シュートブロックとリバウンドにおける責務を謙虚に受け入れたという。 体重を約11キロ落としてレイカーズのワークアウトに臨んだハワードは、昨年11月に腰椎椎間板ヘルニア手術を受けて以降、背中に問題が無いことを証明した。さらに、ハワードが上記ワークアウトとミーティングの前日に会場入りしていたことがレイカーズに好印象を与えたと、The Athleticsのシャムズ・シャラニア記者は報じている。これらを踏まえた上でオプションを検討したレイカーズは、ハワードを「条件つき」で採用することに決めたようだ。 その条件とは、チームの和を乱す行為など、レイカーズと合意に至った契約内容にハワードが違反した場合、サラリーが確約される来年1月7日までは同チームがハワードを解雇できるというものだ。2012-2013シーズン、レイカーズに所属していたハワードは、当時チームメイトであったコービー・ブライアントと相性が合わなかったことや、ロッカールームでの言動によりチームメイトに悪影響を及ぼしていたことが懸念されていた。その後、リーグを転々とするジャーニーマンとなってしまったハワードは、他チームでも同様の問題を引き起こしていた。また、ハワードが考え方を改め心を入れ替えたと主張するのは、今回が初のことではない。 このことから、レイカーズはハワードとの契約を無保証にすることでリスクヘッジを図った模様だ。 スポヲタ:ビタラフ アドル