1959年8月19日、リッキー・ピアースがテキサス州ダラスで生まれた。1982年のドラフトでデトロイト・ピストンズに1巡目18位で指名されたピアースは、16シーズンという長いキャリアを築き上げた。特筆すべきはミルウォーキー・バックス時代に2度シックスマン賞を獲得したことである。1989-90シーズンに挙げた平均23.0点は、1試合もスタートで試合に出なかった選手が取った史上最も高い平均得点であり、この記録はいまだに破られていない。 複数回シックスマン賞を受賞した選手は、ケビン・マクヘイル、デトレフ・シュレンプ、ジャマール・クロフォード、ルー・ウィリアムズ、そしてピアースの5人のみである。そのうちクロフォードとウィリアムズはそれぞれ3回ずつ同賞を受賞している。 クロフォードは昨季フェニックス・サンズでプレーしたが、今季はまだ契約先を見つけていない。39歳という年齢もあって、4度目の受賞は難しいかも知れない。一方のウィリアムズはまだ32歳で、4度目の受賞の可能性を残している。仮にウィリアムズが今季、史上初の4度目のシックスマン賞を受賞するほど活躍すれば、カワイ・レナードとポール・ジョージという2人のスタープレーヤーの補強に成功したロサンゼルス・クリッパーズは、優勝候補筆頭に躍り出るだろう。 ダブドリ編集長:大柴壮平