1978年8月16日、フィラデルフィア・セブンティシクサーズはジョージ・マクギニスと1978年の1巡目指名権をデンバー・ナゲッツに放出し、ボビー・ジョーンズ、ラルフ・シンプソン、1984年1巡目指名権を獲得した。 ジョーンズのスタッツは当時スター選手だったマクギニスに相当見劣りするが、数字に表れない非常にユニークな才能を持っていた。ジョーンズの偉大な業績を紹介しよう。 真っ先に挙げるべきタイトルは、1983年に新設されたシックスマン・アワードの初代受賞者となったことだろう。12年のNBAキャリアで先発出場していたのはわずか2シーズンしかなく、ほとんどがベンチからの出場だった。にもかかわらず、オールディフェンシブ・ファーストチーム入りを8度、セカンドチーム入りを1度達成し、オールスターゲームにも4度出場した。 さらに、キャリア12シーズン全でプレーオフに進出している点も見逃せない。移籍先のシクサーズでは、1983年にチャンピオンリングも手にした。引退後は背番号24がシクサーズの永久欠番になり、今年4月には殿堂入りも果たしている。シックスマンでこれだけの栄誉を手にしたのは、後にも先にもジョーンズだけだろう。