6月6日、ネブラスカ大学でプレイしていた富永啓生がZOOMで帰国報告会見を行なった。富永は前日に帰国したばかりで、「家族とも少し話したけど疲れていたのですぐ寝た」と語ったが、45分にわたってネブラスカ大学での思い出、NBAや間近に控えたパリ五輪への思いを明かした。 3年間プレイしたネブラスカ大学について、「今季は最終年ということで、マーチマッドネスに出場できてすごく嬉しかった」とコメント。一方で、1回戦でテキサスA&M大学に敗れたこともあって、「欲を言えばもっと試合をしたかった。そんな簡単には行かないと思い知らされた試合だった」とも振り返っている。 また、帰国前にはシカゴ・ブルズ、ロサンゼルス・クリッパーズ、サクラメント・キングスでワークアウトを実施。他にも数チームから声がかかっていたものの、スケジュールや日本代表の合宿を優先するといった理由で、3チームの参加になったと説明した。ワークアウトでは、「自分のストロングポイントは出せたと思う。見せたいプレイも見せられたし、手応えもあった。時間はあまりなかったがやれることはやった」と、手応えを語った。 パリ五輪の前にはNBAドラフトやサマーリーグなどイベントが控えるが、当面は日本代表の活動を優先するという。パリ五輪に向けて、「日本のバスケの歴史を作っていきたい」と力強く語った。 無論、その先に見据える舞台はNBAだ。富永も「目標はNBA選手になること。そこはぶらさずにやっている」と言い切る。富永はパリ五輪で活躍することが、未来を切り開くと信じている。 「来年の所属先は決まっていないので、自分としてはパリオリンピックで活躍して、いろんなチームからオファーをいただけたらいいなと」 日本代表はパリ五輪でグループBに振り分けられ、フランス、ドイツ、最終予選を勝ち抜いた1チーム(ラトビア開催:ラトビア、ジョージア、フィリピン、ブラジル、モンテネグロ、カメルーンが出場)の計4チームで争う。強豪国との戦いが続くなかで、持ち前の3ポイントを活かして日本を上位に導くとともに、自身をアピールできるか注目だ。