フェニックス・サンズのケビン・デュラントは、昨季途中の2月9日にトレードで加入した。移籍後は好成績を収めているが、当初は2022-23シーズンの開幕前にサンズの一員となりたかったことを振り返っている。『アリゾナ・リパブリック』のデュアン・ランキン記者が伝えた。 2020-21シーズンからブルックリン・ネッツに所属してきたデュラントは、22年6月にネッツへトレードを要求。サンズとマイアミ・ヒートが希望の移籍先だった。しかし、ネッツはデュラント放出の見返りを最大限に得られる交渉に徹したため、シーズン開幕までにトレードは成立しなかった。 「ネッツは最初、俺の放出を拒んだ。トレードを試みたけど、時間切れだった」 そのように振り返るデュラントだが、「トレードを実現させるために試合を欠場するつもりはなかった」ため、そのままネッツの一員としてシーズンに投入した。平均29.7得点、6.7リバウンド、5.3アシスト、フィールドゴール成功率55.9%の成績を残していたなか、同僚のカイリー・アービング(現ダラス・マーベリックス)がトレードを要求したことを受け、デュラント自身も今年2月に再びトレードを要求。同9日にネッツ、サンズ、インディアナ・ペイサーズ、ミルウォーキー・バックスの4チーム間トレードで移籍が実現し、望んでいたサンズ行きを叶えた。 デュラントは昨季途中に移籍後、計23試合に出場して平均29.5得点、6.8リバウンド、4.8アシスト、フィールドゴール成功率54.4%、3ポイント成功率52.8%をマーク。特に今季はリーグ2位の平均31.4得点、同トップの3ポイント成功率52.2%と好調をキープしている。 「最終的に完璧なタイミングで上手くいった」 サンズにはデビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールとリーグを代表するスコアラーを擁しており、レギュラーシーズンの戦いはもちろんのこと、プレイオフでの快進撃にも期待が懸かる。