ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは、9月末に延長契約を結ぶ権利を手にしたがそれを見送っている。当時『New York Times』のインタビューで、「全員が同じ考えをもって、全員がチャンピオンシップを目指していて、自分と同じように全員が家族との時間を犠牲にしていることを知らないと、僕は最高の自分になれないだろう。そして、もしチームがそうだと感じられなければ(延長契約に)サインしない」とコメントしていた。 そうした状況からアデトクンボの移籍の噂する声もあったが、本人は移籍ありきの考えではなく、何よりも勝利を優先しているだけだと改めて説明している。 「ずっとミルウォーキーにいたいと思ってきた。でも結局のところ、忠誠心よりも勝利が優先される。俺たちは勝敗で評価される。俺は勝者。勝ちたいんだ。4~6年前からずっと言っていたことなのに、今回だけなぜ違った受け取られ方をしているのかと思う。延長契約の時期になると、状況は変わってくるんだ。『彼は移籍するかもしれない』とか言われるけど、違うんだ。最高のチームを求めている。毎朝起きて仕事に向かう時に、勝つチャンスがあってほしい。組織も同じように、1度優勝したからと言って満足してほしくないんだ」 現地メディアはアデトクンボが今シーズン終了後に大型の延長契約を結ぶと考えているが、その理由の一つがポートランド・トレイルブレイザーズとのトレードで獲得したデイミアン・リラードだ。アデトクンボも、「彼はリーグで何年も活躍し、支配してきた。自分と同じように勝利に飢えた男と毎日戦えるのは気分がいい。彼がいれば勝てるチャンスがある。ここで素晴らしいことを成し遂げるチャンスがあるんだ」と、バックスの未来に期待を寄せている。 昨季はプレイオフ1回戦で敗れたバックスだが、アデトクンボはリラードとともに2021年以来となる頂点にチームを導くことができるか。