今オフはカナダ代表としてFIBAワールドカップ2023(以下W杯)を戦うディロン・ブルックス(ヒューストン・ロケッツ)が躍動している。NBAでの昨季は73試合に出場して平均14.3点を挙げ、オールディフェンシブ2ndチームにも選出。しかし、キャリアワーストのフィールドゴール成功率(39.6%)に落ち込み、リーグ最多のテクニカルファウル18回を記録するなど精彩を欠く場面も多々見られ、所属していたメンフィス・グリズリーズからは早々に再契約の意思がないことを告げられていた。 しかしW杯では、平均10.4点、3ポイント成功率53.8%を記録し、ウィングのディフェンスでも存在感を発揮。カナダの決勝ラウンド進出とパリ五輪出場権獲得に大きく貢献した。さらに9月4日のスペイン戦では試合終盤に同点となる3ポイントを沈め、勝利を呼び込む活躍も見せている。 「前のチーム(グリズリーズ)では苦しい年シーズンを過ごしたが、カナダ代表でリフレッシュできてよかった。みんなが自分を信じ、信頼してくれる」 母国の仲間と戦う時間を通して、いい気分転換にもなっているようだ。勢いそのままに、NBAでの新シーズンも昨季のリベンジとなるようなパフォーマンスを披露できるか。