アディダスのツアーで中国を訪れていたフィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)のジェームズ・ハーデンが、チームのダリル・モーリーGM(ジェネラルマネージャー)に対して「嘘つき」と発言してから約1週間が経つ。その後、NBAが調査に乗り出したと報じられていたが、そこでハーデンが何故モーリーGMを「噓つき」呼ばわりしたかが明かされたという。 『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者によれば、ハーデンはモーリーGMからすぐにトレードに出すと伝えられたため、2023-24シーズンのプレイヤーオプション(3560万ドル)を行使したという。しかし、ハーデンは今もシクサーズの一員のまま。しかも、シクサーズはこのままハーデンをキープするつもりでいるとも言われているのだ。 ハーデンはロサンゼルス・クリッパーズへのトレードを望んでおり、モーリーGMがそのサポートをしてくれるものだと思っていたというのだ。『ESPN』は、両チームは交渉を行なったものの合意には至らなかったと報じている。 中国から帰国後、「シクサーズと関係修復は不可能なのか」という質問に、ハーデンは「そう思う。夏の間ずっと我慢してきた」と回答。こうした発言からも、もはやモーリーGMへの信頼は見られない。 今月で34歳となるハーデンは、トレードされなくても10月からシクサーズのトレーニングキャンプには参加すると報じられている。しかしチームへの不満が完全に消えるとは思えない。「優勝争いをするには不十分」としてヒューストン・ロケッツからブルックリン・ネッツへトレードされた2021年と同様、シーズン中のトレードがあっても不思議ではない。