ゴールデンステイト・ウォリアーズがNBAファイナルに進出!!

ウェスタン・カンファレンスのカンファレンス・ファイナルは、ウェスト1位シードのゴールデンステイト・ウォリアーズが3位シードのポートランド・トレイルブレイザーズを4勝0敗のスウィープで下して5年連続となるNBAファイナル進出を決めた。 ウォリアーズのスコアリング・リーダーのケビン・デュラントが右ふくらはぎの負傷により戦線離脱しているため、このシリーズではウォリアーズのステフィン・カリーとクレイ・トンプソンと、ブレイザーズのデイミアン・リラードとCJ・マッカラムとの『バックコート・デュオ対決』に注目が集まった。 第1戦は、カンファレンス・セミファイナルでデンバー・ナゲッツと第7戦まで死闘を演じたブレイザーズが、休養十分なウォリアーズに終始圧倒された。

続く第2戦以降ではブレイザーズが前半にリードを奪う展開に持ち込んだ。しかし、いずれの試合も後半に入るとウォリアーズのディフェンスが冴え渡り、終盤はウォリアーズが主導権を握る形となった。最終戦となった第4戦はオーバータイムにもつれこむ接戦になったものの、最後は逆転を狙ったリラードのシュートが外れて勝負ありとなった。 本来は、試合終盤にリラードが『デイム・タイム』を発動させてチームに勝利を導くのがブレイザーズの勝ちパターンだが、このシリーズのリラードはウォリアーズの固いディフェンスに苦しみ、ターンオーバーを量産してしまった。(実はリラードは第2戦で肋骨の一部が外れる怪我を負っていたのだが、彼は自分の不調と怪我の関係を否定している) 一方で、ブレイザーズはカリーに対してトラップ・ディフェンスを仕掛けないことを選び、それが結果的にカリーの大量得点に繋がったという見方もある。シリーズの全試合を通して伸び伸びとプレイしたカリーは、第1戦で36得点、第2戦で37得点、第3戦で36得点、第4戦で37得点と、今プレイオフに入ってからの3ポイントシュートの不振が嘘のような大活躍を見せた。NBAファイナルでもこの好調が続けば、自身初のファイナルMVP受賞も夢ではないだろう。

ウォリアーズでは、ドレイモンド・グリーンの攻守にわたる活躍と、2015年にファイナルMVPを受賞しているベテランのアンドレ・イグダーラのディフェンスも光った。特に、第2戦のラストプレイでリラードの同点ショットを阻止したイグダーラのディフェンスは、2017年のNBAファイナル第3戦でレブロン・ジェームズ(当時クリーブランド・キャバリアーズ)の同点ショットを阻止したディフェンスを彷彿とさせるプレイだった。今年のNBAファイナルでも、この2人の仕事人の働きが勝敗を大きく左右しそうだ。 NBAファイナルでは怪我で戦線離脱中のデマーカス・カズンズとデュラントが復帰する可能性もあるが、彼らが抜けたことで2015年に優勝した当時の『ウォリアーズらしいバスケットボール』が復活していただけに、チームの首脳陣は彼らを再びラインナップに入れることに頭を悩ませるかもしれない。また、もう一つの懸念材料は、彼らが初めてホームコート・アドバンテージを持たずにNBAファイナルを戦うという点だ。2015年以降、ウォリアーズはNBAファイナルの第1戦をホームのオラクル・アリーナでスタートさせ、全て勝利で飾ってきた。初めてのアウェイでスタートするNBAファイナルで王者ウォリアーズがどのような戦いを見せるのか、注目したい。

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