2023年のNBAドラフトは、日本時間6月23日(現地22日)に行われる。全体1位指名はフランス人の19歳ビクター・ウェンバンヤマが最有力候補と目されているが、元NBA選手のJJ・レディックは、ルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)を引き合いに出してポテンシャルの高さを評価している。 ウェンバンヤマは身長223cmを誇るビッグマンで、守備だけでなく、ガードとしての能力も兼備。今季はフランス1部メトロポリタンズ92で34試合に出場して平均21.6得点、10.4リバウンド、2.4アシスト、3.0ブロックを記録した。 全体1位指名権を持つサンアントニオ・スパーズが指名すると目されるなか、元NBA選手のレディックは自身がホストを務めるポッドキャスト『The Old Man and the Three』で、スロベニア出身の若きスターであるドンチッチを比較の引き合いに出している。 「ウェンバンヤマは、ルカ(ドンチッチ)のように、世界トップ5プロリーグの一つであるAリーグ(フランス1部LNBプロA)でプレイし、リーグを支配した。ルカは16歳で(スペイン1部)レアル・マドリードでプレイし始め、17歳には完全なレギュラーとなり、(NBA入り前の)19歳には完全に(スペイン)リーグを支配した。2018年にはユーロリーグのチャンピオンに輝くとともにMVPにも輝いている」 「ルカやウェンバンヤマのように、リーグを完全に支配することは、若い選手たちにとってそれほど簡単ではない。そこが、恵まれたフィジカル要素やスキルセット以外にも私が彼を高く評価している部分だ。ビッグゲームでプレイし、結果を残している」 2006年のドラフトでイタリア人選手のアンドレア・バルニャーニがドラフト全体1位指名でトロント・ラプターズ入りして以来、史上2人目となる欧州出身選手のドラフト1位選手誕生に期待が懸かる。