来たるNBAドラフト2023で、ビクター・ウェンバンヤマはサンアントニオ・スパーズから全体1位指名を受けることが確実視されている。指名後、いち早くスパーズの一員としてプレイする姿が観られると予想されるのがサマーリーグだが、最も規模の大きいラスベガスではなく、サクラメントでのデビューとなりそうなのだ。 スパーズはサクラメントでのサマーリーグに出場しているのだが、30チームが参加するラスベガスと比較すると、サクラメントではわずか6チームのみと規模が小さい。イベントの規模を鑑みればラスベガスデビューの方が派手になりそうだが、それでもアダム・シルバー・コミッショナーは、ウェンバンヤマのためにスケジュールを優先することはないと『AP通信』の取材で回答している。 「すべてのサマーリーグはNBAサマーリーグだ。私はサクラメントのサマーリーグをとても支持している。(サクラメント・キングスのオーナーであるヴィヴェク・ラナディベが)初めてリーグに来た時、彼はこれがやりたいことと言ったのを覚えている。私は『他にも支持してくれるチームや出場したい選手が十分にいる限り続けられるだろう』と答えたよ」 サクラメントのサマーリーグには、スパーズに加えてドラフト全体2位指名権を持つシャーロット・ホーネッツも参加するという。ラスベガスでのサマーリーグが始まる前に、1位指名と2位指名の選手が対戦する可能性もあるのだ。なお、ドラフト1位指名選手がラスベガス以外のサマーリーグでデビューしたのは、ユタのサマーリーグでプレイした2017年のマーケル・フルツ(当時フィラデルフィア・76ers/現オーランド・マジック)以来となる。 サマーリーグでは、ドラフト1位指名選手をチェックするために多くのNBA選手や関係者が観戦に訪れる。その地は例年ラスベガスだったが、今年はサクラメントに多くの関係者が集結することになりそうだ。