試合がなくてヒマなので。その３

モンテ・モリスの思い出。 アイオワ州立大出身でヨキッチと同じく２巡目５１位の下位指名出身。AST/TO比の高さは大学からでマローンHCの肝入りもあってDENに加入。大学時代と同じく堅実なプレイでDENでの出場時間を増やしていきました。 ミスの少なさや安定感はハイライト集には映らないのでモンテのプレイングが全米レベルで取り沙汰される事は殆どありません。ただ相手チーム解説にはよく“良い選手だ”と褒められていて、その度私はニヤニヤしたもんです。 モンテの出身地はミシガン州フリント。このフリントは「フリントで生き残れるならどこでも生き残れる」とも言われるほど過酷な地域です。公衆衛生、水道施設にも問題があり子供たちに多大な悪影響を与えています。 モンテは同郷で幼馴染のカイル・クズマらと共にフリントへ大量の水を届けたり度々コロラドから訪れたりしています。 昨季PO対GSW第4戦。モンテがドレイモンドのレイアップをハードファウルした時、倒されたはずのあのドレイモンドが怒りもせず雄叫びを上げ、モンテは笑顔でドレイモンドに歩み寄りお互いの胸を叩き称え合ったのは、お互いがフリントとサギノーというミシガン州の過酷な地域出身であることを知っていたからです。 試合後モンテは「サギノーよりフリントの方が少しタフだとわからせたかったんだ」とイタズラっぽく笑っていました。 母校への関心も人一倍強く、オフには同校出身のニアンやハリバートンとワークアウト、SNSでもしばしば同校の話題を取り上げています。 昨季トレードデッドライン直前に「彼らは“愛している”と言うけれど、それは“憎しみ”なのかもしれない。砂糖と塩を見た目で区別することは出来ない」と意味深なツイートをして一部DENファンがパニックに陥りましたが何も起きず、後になって思えば後輩のハリバートンの事を言っていたのかなと思います。 前述の通りカイル・クズマとは同じ小学校で同じクラス、同じバスケチームで笑顔で隣り合って集合写真に写る正真正銘の幼馴染。「カイルはクラスの道化役で、僕はそれを笑うのが好きだった。そこから仲良くなったんだ」と言い、モンテの無名時代からお互いをＡＳに推したりと今でも仲良しです。 自分がクズマよりも高く評価されてるランキングを見て一言“good list”と呟いていたのも微笑ましかったです。コメ欄に続く