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試合がなくてヒマなので。その2前編

nanai

作成日:2022年5月15日(日) 12:15
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近年、選手と観客との間のトラブル、度を超えた振る舞い、怪我に繋がる様な諍いが殊更目立つ様になったと感じます。昔からある事ですが、いつ見ても気持ちの良い事ではありません。 「パレスの騒乱」は未だにトラウマです。全米スポーツ業界全体(と私個人のNBAライフ)を揺るがし多くの処分や傷跡を残した大事件でした。 そして、この大事件を“たまにある小競り合い”から“史上最悪の大乱闘”にしたキッカケは、一人のファンが選手に向けて投げた一杯のダイエットコークでした。 「誰が/何が悪いのか」という事を書きたいのではありません。ここで書きたいのは「たった一人のファンでも時として大きな力を生み、それはポジティブにもネガティブにもなりえる」という事。 その“大きな力”をポジティブに使ったファン、ナヴィ・バティアさん(以下ナヴ)についてのお話。 頭にターバンを巻き、顔の下半分を覆う髭が特徴的なTORの大ファン。コロナの影響で途切れるまで26年間欠かさずホームゲームを観客席から応援し続けていました。試合に向かう途中交通違反をした際、「ダメじゃないか。試合もうすぐ始まるぞ」と地元警官に会場までエスコートされちゃう位の有名人で愛されてもいます。(違反ダメ絶対。本人も「これからは2時間早く家を出ることにします」と反省) ナヴがそれだけ愛される理由は「熱心だから」だけではありません。その熱意をバスケの振興や地域コミュニティに還元しているからです。 インドで生まれシーク教徒として育ったナヴは迫害から逃れる形でトロントへと移住しました。しかし移住は全てを解決してはくれませんでした。その風貌から就職すらも困難で、車のディーラーになるも客からタクシーの運転手に間違われたりもしました。 ただ、このナヴという男の凄まじい所は“自分と人を信じている”という所とそこから生じる“行動力”です。 3ヶ月で127台の車を売り頭角を現し今ではオーナーとして成功しています。 「趣味を探していた」という些細なキッカケでチケットを購入しTORの初ホームゲームを現地観戦して夢中になると同時に「アリーナに南アジア人、褐色の肌や私と同じようなターバンを持つ人は30人もいなかった」事にも気づき、以来20年以上に渡り毎年3000人のマイノリティや子供達に無償でチケットを提供・招待しています。後編に続く

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