フィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)は、日本時間12月3日(現地2日)に敵地でメンフィス・グリズリーズと対戦する。1日(同11月30日)のクリーブランド・キャバリアーズ戦に85-113で敗れているだけに連敗は回避したいところだが、グリズリーズには絶好調の司令塔ジャ・モラントがいる。今季は平均28.2点、6.3リバウンド、7.6アシストとオールラウンドに活躍。さらに、キャリアハイとなる3ポイント成功率37.6%をマークしており、切れ味抜群のドライブだけでなく外からのシュートにも警戒せねばならない。 そんなオールスターPGとの対戦を控え、シクサーズのジョエル・エンビードが「彼を守るのは難しい」とコメントしている。 「彼の身体能力はずば抜けている。守るのは難しい。特にスピードに乗ってリムにアタックする時はね。とても速くてジャンプ力もあり、ダンクやフローターでフィニッシュできるから、何をしてくるのか分からない。しかも3ポイントも好調だから、相当タフなマッチアップになるだろうね」 シクサーズでモラントとマッチアップする機会が多くなりそうなのが、ディアンソニー・メルトンだ。キャリア5年目のPGで、昨季まで3シーズンにわたってグリズリーズでプレイ。今年6月のドラフトの日にトレードでシクサーズへ移籍したという経緯がある。 メルトンの売りはディフェンスだ。長らくチームメイトとしてしのぎを削ったモラントの癖も把握しているはず。相手エースの勢いを止める役割が求められるのも当然だろう。さらにエンビードはメルトンに対して、オフェンスでもチームをリードしてほしいと発破をかけている。 「彼がグリズリーズ相手に40点取って、トレードが失敗だったと証明してほしいと思っている。そうなったら痛快だろうね」 今季の平均得点が10.9のアンソニーが40点を取るのはいささかハードルが高いかもしれないが、今季は20点超えを2度達成している。トレード以来初のメンフィス凱旋で、エンビードの期待に応えるパフォーマンスを披露できるか。試合は日本時間3日午前10時ティップオフだ。