昨季王者のゴールデンステイト・ウォリアーズは5連敗を喫するなどなかなか波に乗れず、8勝10敗といまだ負け越し中で、プレイオフ圏外のカンファレンス11位に甘んじている。そのなかで現状打破の一環として、『NBC Sports Bay Area』のモンテ・プール記者は、主力であるドレイモンド・グリーンのセカンドユニット起用を提唱している。 エースのステフィン・カリーがリーグ2位の平均32.3得点、アンdノリュー・ウィギンズが平均18.4得点、クレイ・トンプソンも平均17.3得点を挙げているなか、ウォリアーズは思うように調子が上がらない。リーグ7位の平均115.7得点を挙げている一方で、平均118.0失点はリーグワースト3と守備が崩壊しているのが大きな要因だ。 そのなかで、プール記者がヒントを見出したのが、日本時間11月21日(同20日)に行われたヒューストン・ロケッツ戦だ。第2クォーター最初の3分間で、ドンテ・ディビンチェンゾ、アンソニー・ラム、ジョナサン・クミンガ、ケボン・ルーニー、ジョーダン・プールのセカンドユニットが13連続得点を許し、同クォーターは被フィールドゴール成功率60%で21-37と大量リードを奪われた。 しかし、第4クォーターはディビンチェンゾ、モーゼス・ムーディー、ジャマイカル・グリーン、ドレイモンド・グリーン、プールの5人で臨むと、被フィールドゴール成功率34.6%に抑え、127-120と逆転勝利を飾った。 カーHCは「我々はシュートセレクションが悪く、オフェンスを機能させられず、結果的にディフェンスで苦しんだ」と試合を総括しつつ、「後半は良かった。ドレイモンドをセカンドユニットに入れて第4クォーターをスタートしたことで、チームが少し落ち着いた」と、立て直せた要因にドレイモンド・グリーンの起用法を挙げた。 ドレイモンド・グリーンがセカンドユニットに入るとプレイメーカーが増え、攻撃の幅が広がる。今季18試合中出場した16試合はすべてスタメン起用で、平均30.2分間プレイして7.9得点、6.3リバウンド、6.8アシスト、0.9スティール、0.6ブロックの成績を残しているが、試合中盤で相手に主導権を握られないためにもドレイモンド・グリーンを配置する選択肢もあるだろう。 プール記者は「カーHCはセカンドユニットにオフェンスでターンオーバーを減らすこと、ファウルを減らすこと、ディフェンス面の大幅向上を求めている。要するに、インテリジェンスと安定性だ」としており、2017年に最優秀守備選手賞にも輝いているドレイモンド・グリーンは適役と言えるかもしれない。