日本時間11月23日(現地22日)午前9時30分から、ブルックリン・ネッツは敵地でフィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)と戦う。直近9戦で6勝と調子は上向きで、ケビン・デュラントや渡邊雄太の活躍、そしてついに復帰を果たしたカイリー・アービングなど注目選手が揃っているなかでも、最もスポットライトが当たるのはベン・シモンズかもしれない。元シクサーズのシモンズがフィラデルフィアでプレイするのは初だからだ。 昨季のシクサーズ戦でははケガのため出場できずベンチ入りにとどまったシモンズだが、フィラデルフィアのファンから相当なブーイングを浴びていた。今回の試合でも手荒い歓迎が予想されるなか、シモンズは「それもゲームの一部」と前向きに捉えている。『ESPN』のティム・ボンテンプス記者がシモンズの言葉をレポートしている。 「(フィリーで)何が起こるかは分かっている。それもゲームの一部だ。フィリーのファンはとても素晴らしいんだ。彼らは地元を愛し、地元がすべて。この街をリスペクトしている。スポーツの街なんだ。フィリーでプレイするとはどういうことか、前にユータにも話したことがあると思うんだけど、どんなジャージーを着ていたとしても素晴らしい機会なんだ」 シモンズ自身、21日(同20日)のメンフィス・グリズリーズ戦では34分プレイして22点、8リバウンド、5アシストを記録するなどチームとともに調子を上げてきている。今回のシクサーズ戦ではかつてのチームメイトであるジョエル・エンビードとマッチアップする機会も予想されていたが、エンビードが左足の捻挫により欠場が決定。そのほか、ジェームズ・ハーデンやタイリース・マクシーも不在で、明日の一戦はネッツ有利と見る向きも少なくない。 そんななか、シモンズはどのようなパフォーマンスを見せるのか。また、フィラデルフィアのファンがシモンズをどのように迎え入れるのか。渡邊雄太の活躍やケビン・デュラントの爆発、怪我人続出のシクサーズでは誰がステップアップするかなど、多くの見どころがある一戦となりそうだ。