“挑戦者”渡邊雄太、新天地で掴んだ居場所【11/5(土)午前8時 ネッツ対ウィザーズ】

「とりあえず開幕ロスターに残りました 本当の勝負はこれからなんでさらに気を引き締めて、引き続き崖っぷち精神で頑張ります!今シーズンブルックリンネッツの応援よろしくお願いします!!」 日本時間10月18日(現地17日)、渡邊雄太はSNSにブルックリン・ネッツの開幕ロスター入りが決まった喜びのコメントを投稿した。日本人選手史上最長となる5年目のシーズン。挑戦1年目から “崖っぷち”の連続だったが、2018年サマーリーグ以来4年ぶりにネッツへの復帰を果たした28歳は、ケビン・デュラント、カイリー・アービング、ベン・シモンズといったスターが揃うチームでも徐々に存在感を高めている。

チーム随一の守備力で高まる存在意義

シーズン開幕後の最初の4戦は、平均7.7分の出場に止まったが、幸か不幸かチームの不調もあり、ここ3戦は平均19分と大幅に出番が増加。持ち味の守備に加えて、3ポイント成功率55.6%と高確率でシュートを沈めており、チームの信頼を勝ち取りつつある。 特に目立っているのはやはり気迫あふれる守備だろう。渡邊本人も「僕がこのリーグにいられる理由」と語るほど自信を持っている。その実力は、通算748勝(430敗)を誇り、現在はESPNの解説を務めるジェフ・バンガンディも「ワタナベは優れたディフェンダーだ。少し線が細いが、足をよく動かすし、ウィングスパンも長い」と認めるほどだ。 連敗を止めた11月1日(同10月31日)のインディアナ・ペイサーズ戦の試合終盤では、相手エースのタイリース・ハリバートンのシュートを防ぐなど、数字では表れないところで勝利に貢献。ディフェンシブ・レーティングがリーグ29位(119.1)とオフェンスにタレントが偏るチームにおける数少ないストッパー役として重宝されている。

層の厚いチームで序列を上げられるか

デュラント、アービング、シモンズの「BIG 3」に加え、3&Dのロイス・オニール、ジョー・ハリス、セス・カリーなど、実力者が並ぶネッツの戦力の中で出場時間を得るのは簡単ではない。自身の居場所を確固たるものにするには、NBA入り以来課題となっているオフェンス面でもチームの信頼を完全に勝ち取る必要がある。 デュラントとアービングの影響もあり、ここまで放った3ポイントはすべてオープンの状態であり、今後もその傾向は続くだろう。5割を超える現在の成功率を維持するのはなかなか難しいところではあるが、40%台をキープできれば“3&D”としての地位を確立できるはずだ。

ナッシュHC解任の影響は?

懸念があるとすればヘッドコーチの交代劇がどのように影響するかだ。ネッツはスティーブ・ナッシュHC(ヘッドコーチ)を11月2日(同1日)のシカゴ・ブルズ戦の前に解雇。ナッシュHCの下、プレイタイムを伸ばしていた矢先だっただけに気がかりではある。ただ、ジャック・ボーンAC(アシスタントコーチ)が指揮をとったブルズ戦では、今季最長の28分間プレイ。シーズンハイの10点を記録すると同時に、デマー・デローザンをブロックするなど攻守にわたりコートを駆け巡り、自身のアピールには成功している。 なお、次期HCには、昨季ボストン・セルティックスをNBAファイナルに導いたイメイ・ユドカの招聘が濃厚のようだ。ユドカは守備と献身性を重視する傾向にあるだけに、タイプは違うがセルティックスのグラント・ウィリアムズのような活躍が渡邊には求められる。 ここ最近の活躍で地元ファンの心を掴みつつある渡邊。八村塁との日本人対決が注目される次のワシントン・ウィザーズ戦では、持ち味の守備とハッスルプレイで2勝6敗と不振が続くチームを活気付けたい。 ■【THE MATCHUP】ブルックリン・ネッツ対ワシントン・ウィザーズ 日時:日本時間11月5日(土)午前8時 会場:キャピタル・ワン・アリーナ 解説:佐々木クリス / 実況:永田実

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