【2022-23シーズン】全30チームプレビュー:ミルウォーキー・バックス

NBAは日本時間10月19日(現地18日)に、2022-23シーズンが開幕する。NBA Rakutenではシーズンを前に、各チームの戦力状況や見どころを1チームずつ紹介していく。

ヤニスに次ぐ“第2の男”ミドルトンが復活なるか

昨季のミルウォーキー・バックスは、エースのヤニス・アデトクンボがリーグ2位の平均29.9得点、11.6リバウンド、5.8アシスト、1.1スティール、1.4ブロックを記録し、シーズンMVPの投票でも3位に入るハイパフォーマンスを披露。現NBAで最も支配的な選手の1人なのは周知の事実だ。しかし、ヤニス1人だけではタイトルを勝ち獲るのは難しい。 “第2の男”はクリス・ミドルトンが担っているが、昨季はシカゴ・ブルズとのプレイオフ1回戦第2戦で左膝の内側側副靭帯を捻挫。そのまま復帰できず、チームもカンファレンス準決勝でボストン・セルティックスに敗れた。しかも、ミドルトンは7月上旬に断裂していた左手首の靭帯修復手術を受け、コンタクトを伴うメニューはまだ消化していないと伝えられている。開幕には間に合う見込みながら、コンディションは気にかかるところだ。

既存戦力の連係を高めて勝負を懸ける

バックスは今オフ、外部からの補強はほとんど行わなかった。主立った新加入は、ユタ・ジャズから無制限FA(フリーエージェント)となったベテランのジョー・イングルス、ドラフト全体24位で指名したウイングのマージョン・ボウチャンプの2人だけ。特に、イングルスは膝の怪我によるリハビリでシーズンの半分以上をリハビリに費やす見込みで、ポストシーズンの“Xファクター”として復帰を気長に待つ形となる。 その分、昨季自己ベストの平均14.6得点、9.1リバウンドを記録したボビー・ポーティスと4年総額4900万ドル(約71億1000万円)、バックアッパーとして平均9.9得点を挙げたパット・カナートンと3年総額3000万ドル(約43億5000万円)で再契約。サージ・イバカ、ウェスリー・マシューズ、ジェボン・カーターらも引き留め、戦力を維持している。関係値は土台があるだけに、チームとしてのコンビネーションは一日の長があるだろう。

チャンピオンシップ獲得以外は失敗のシーズン

バックスは2018-19シーズン(60勝22敗)、19-20シーズン(56勝17敗)に最高勝率をマーク。リーグ優勝を飾った20-21シーズンは46勝26敗、昨季も51勝31敗と4シーズン連続で勝率6割以上を挙げている。リーグトッププレイヤーのヤニスが怪我に見舞われない限り、大崩れすることはないだろう。昨季背中の手術を受けてわずか13試合の出場に終わったブルックス・ロペスが、戦列に戻ることも好材料だ。 もっとも、ボストン・セルティックス、フィラデルフィア・76ers、ブルックリン・ネッツらライバルもシーズン50勝以上のポテンシャルを秘める。優勝の成功体験をしたバックスにとっては、プレイオフでの成功、つまりはチャンピオンシップを獲得できなければもはや失敗と言っていい。フランチャイズ史上3回目のタイトルを手にできるか、注目が集まる。


■2021-22シーズン チームスタッツ 平均得点:115.5(3位) 平均失点:112.1(19位) 得失点差:+3.4(7位) 平均リバウンド:46.7(2位) 平均アシスト:23.9(18位) 平均スティール:7.6(13位) 平均ブロック:4.0(27位) FG成功率:46.8%(12位) 3ポイント成功率:36.6%(5位) FT成功率:77.6%(15位) オフェンシブ・レーティング:114.3(3位) ディフェンシブ・レーティング:111.1(11位) ※カッコ内はリーグ順位

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