「子供の頃からの夢が叶った」 ステフィン・カリー、脳性麻痺克服の高校生バスケットボーラーと粋な対面

ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーは日本時間2月25日(現地24日)に行われた敵地でのポートランド・トレイルブレイザーズ戦で18得点(フィールドゴール5/11、3ポイント2/7、フリースロー6/6)、5リバウンド、14アシスト、1ブロック、1スティールを記録し、132-95の快勝に導いた。今季43勝目の陰で、感動的な対面が実現していたという。『オレゴニアン』のアーロン・フェントレス記者が伝えた。 カリーが試合後に対面したのは、オレゴン州のニーカーニー高校に通うマット・スペルマンくん。約3か月の早産でわずか1.6kgでこの世に生を享けたスペルマンくんは、「脳室周囲白質軟化症」と診断され、脳の損傷で身体の左側が麻痺し、幼少期は歩行補助杖がないと歩けなかった。 医師から「歩けないかもしれない」と言われていた状態から、脳性麻痺を克服してバスケットボール選手になったスペルマンくん。彼にとってのヒーローが、2009年にNBA入りしたカリーだった。 ブレイザーズとウォリアーズの一戦を、モダ・センターのベースライン際の席で観戦。さらに、試合後は黄色のカリーのユニフォームを着用した姿でカリーと通路で対面を果たし、グータッチとサイン入りシューズのプレゼントを受け取った。 「言葉で説明できないくらい素晴らしい時間だった。ステフに会ったなんて信じられない」 そう語る息子の様子に、父親のブランドン・スペルマンさんは、「子供の頃からの夢が叶った。2009年から彼のファンで、その姿が同じようなプレイをしたいという思いを駆り立ててくれた」と語ったという。 カリーもスペルマンくんが、1人のバスケットボール選手としてさらなる活躍を見せてくれることを願っているに違いない。

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