ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリー(デル)とクレイ・トンプソン(マイカル)は、いずれも父親がNBA選手という二世プレイヤーとしても知られている。しかし、チーム内で最も有名な父を持つのはゲイリー・ペイトン2世だろう。チャンピオンリングを持ち、バスケットボール殿堂入りも果たしている父が最も優れていたのがタフなディフェンス。そのDNAは息子にもしっかりと受け継がれているようだ。『NBC Sports Bayarea』のダルトン・ジョンソン記者が、ペイトン2世についてレポートしている。 しばしば若い選手はオフェンスに注力しがちだが、ペイトン2世はバスケットボールで夢を叶えるためにはディフェンスが大事であると、10代の頃から理解していたという。 「恐らく中学生になる前から、ディフェンスが自分の名刺代わりになることは分かっていたよ。ディフェンスがオフェンスを勢いづけるんだ。ただひたすら練習を積み重ねたのさ」 日本時間1月24日(現地23日)に行なわれたユタ・ジャズ戦、ペイトンは17分で6点、5リバウンド、2スティール、1ブロックを記録。スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、「ゲームの勢いを、2つの連続スティールで変えたと思っている。その後リードこそ奪われたが、我々はゲームをコントロールしていた。とにかく、それがゲームの重要な部分だったような気がしたんだ」と、ペイトン2世のディフェンスを絶賛した。 今季開幕直前にようやくロスター入りしたペイトン2世だが、シーズン開始後はチームに不可欠な存在となっている。ディフェンシブ・レーティング(99.4)はリーグ2位タイ。100ポゼッションあたりの得失点差を示すネットレーティングでも5位にランクインしている。 Gリーグ経験も長く、昨年12月に29歳となった苦労人は、少年時代からの信念を貫き通したことでリーグ有数のディフェンダーへと成長した。好調のチームを支え、かつて父が手にしたチャンピオンリングを自身も掴み取ることができるか。 ウォリアーズは26日(同25日)にホームのチェイス・センターでダラス・マーベリックスと対戦する。