カイリー・アービングの“パートタイム・プレイヤー”復帰に選手会執行役員イグダーラが言及「世界にその才能を示してほしい」

新型コロナウイルスのワクチン未接種により、今季まだ公式戦に1試合も出場していないブルックリン・ネッツのカイリー・アービングは、ニューヨーク以外でのゲーム出場を見据えた“パートタイム・プレイヤー”としてチームに合流予定となった。NBA選手会の執行委員会のメンバーであるアンドレ・イグダーラ(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)は、この件に自身の見解を述べている。『ESPN』のニック・フリーデル記者が伝えた。 NBAは選手へのワクチン接種を義務付けていないが、ブルックリンのあるニューヨークでは、屋内でプレイするプロアスリートに対してワクチン接種が必須。マディソンスクエア・ガーデンとバークレイズ・センターを含むすべてのアリーナに入るためには、観客を含めて少なくとも1度は接種したことを証明する必要がある。 現行ルールに則ればアービングは敵地での試合に参加可能ではあったが、ネッツは「部分的なチームへの参加はアービングの能力を制限するものとなる」との考えを提示。ホームゲーム以外の参加という形式は認めないとして、チームに帯同させずシーズンを過ごしてきた。 そのなかでネッツは日本時間12月18日(現地17日)、ショーン・マークスGM(ゼネラルマネージャー)が「コーチや選手、スタッフとの話し合いの結果、カイリー・アービングが参加可能な試合および練習に再び参加することを組織として決定した。怪我やヘルス&セーフティプロトコルの問題により選手が欠場を余儀なくされていることなど、現在の状況を慎重に検討した結果、選手の全面的な支持を受けてこの決断に至った」とアービングについて声明を発表した。 “パートタイム・プレイヤー”としてシーズンデビューを飾る可能性が出てきたアービング。NBA選手会の執行委員会で副会長ファーストを務めるイグダーラも、この件についてコメントしている。 「彼には世界にその才能を示し、トッププレイヤーだと思っている僕が正しいと証明してほしい。ただ、世間は彼のスキルを僕らに見せたくないのだろう。彼の心は自由過ぎるからね。ネッツがやるべきことをやったら、第1シードを獲得し、ホームコート・アドバンテージを得る。いや、彼らは第2シードを手にしたと思っている。第2シードないしは第3シードならロードでプレイでき、彼(アービング)がプレイするたびに勝つだろう。カイリーはいい選手だが、みんなそれを口にしたくないんだ」 なお、アービングは12月19日(現地18日)にケビン・デュラントとともにヘルス&セーフティプロトコル入り。ジェームズ・ハーデン、ラマーカス・オルドリッジ、ディアンドレ・ベンブリー、ブルース・ブラウン、ジェボン・カーター、ジェームズ・ジョンソン、ポール・ミルサップに続く形で、ネッツは計9人をリーグの規定で欠く状況となっている。

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