フィラデルフィア・76ers(以下シクサーズ)のベン・シモンズは、移籍志願やトレーニング拒否問題により、今季いまだに出場がなく、精神的な問題も囁かれている。そのなかで、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によれば、シモンズはメンタルケアのためにチームドクターと会うことを拒んだという。 シモンズは今オフ、チームにトレードを要求。交渉がまとまらずにプレシーズンを迎え、トレーニングキャンプの出遅れ、さらにようやくチームに合流したあとに練習に関するドック・リバースHC(ヘッドコーチ)の指示を拒否したとして、波紋を呼んだ。 シクサーズのバスケットボール運営部代表を務めるダリル・モーリーは、「我々はベンを手助けするためにあらゆるリソースを提供している。彼はチームメイトと話をしており、事態は非常に良い方向に向かっているようだ。我々はベンに必要なものを与え、できる限り早く試合に出られるようにするつもりだ」と、メンタルケアに協力する意向を示していた。 10月末には、シクサーズの練習場でエアロバイクをこぐ姿が目撃されていたが、チーム全体の活動に次にいつ参加するかは不透明で、復帰への道はまだ遠いようだ。 ウォジナロウスキー記者によれば、シモンズは今夏からNBPA(NBA選手労働組合)を通じてメンタルヘルスの専門家と行動し、そこでの詳細はチームに伝えていないという。チームはシモンズが復帰できるようにメンタルサポートにも熱心だが、シモンズ自身の姿勢とは温度差がある模様。シモンズ周辺の関係者によれば、状態が良くなれば、チームにも最新情報を提供することに期待していると語ったとしている。 幸いにもシクサーズはシモンズ抜きでも5勝2敗と好スタートを切ったが、シモンズ問題はいつ収束するのだろうか。