NBAとNBPA(選手会)は、新型コロナウイルスのワクチン未接種により選手が欠場した場合、1試合ごとに年俸の1/91.6をカットすることで合意したようだ。『ESPN』がレポートしている。 この減額は、プレシーズン、レギュラーシーズン、プレイオフで適用されるものだという。なお、この減額が適用されるとチームの選手年俸総額は下がるものの、ラグジュアリータックス(贅沢税)の軽減措置は受けられないと、関係者は述べている。 現在、ニューヨークとサンフランシスコでは屋内でプレイするプロアスリートに対してワクチン接種が義務付けられており、ニューヨーク・ニックス、ブルックリン・ネッツ、ゴールデンステイト・ウォリアーズの選手に影響を与える可能性がある。ニューヨークでは、マディソン・スクエア・ガーデンとバークレイズ・センターを含むすべての体育館に入るためには少なくとも1度は接種したことを証明する必要があり、サンフランシスコでは2度接種済みであることが条件となってる。なお、サンフランシスコには免除規定があり、アウェイの選手には適用されない。 ウォリアーズのアンドリュー・ウィギンズは未接種が報じられていたが、昨日スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)が接種済みであることを本人の了承を得た上で明かしている。未接種と見られるネッツのカイリー・アービングについて、もしホームゲームに出場できないとなれば1試合あたり約38万ドル、仮にすべてのホームゲームを欠場すると1500万ドル以上を失うこととなる。 アービングは先週行なわれたメディアデーのインタビューに、自宅からZOOMで参加していた。その後チームとともにトレーニングキャンプを行なうサンディエゴに移動している。 ネッツは火曜日にブルックリンに戻って練習する予定で、アービングが未接種であるとするとバスケットボールのプレイ面で規定の影響を受ける初の機会となる。なお、ネッツは日本時間10月9日(土)にミルウォーキー・バックス、10月15日(金)にミネソタ・ティンバーウルブズとホームでのプレシーズン戦を戦い、24日(月)にレギュラーシーズン初のホームゲームとなるシャーロット・ホーネッツ戦を行なう。 ネッツのショーン・マークスGM(ジェネラルマネージャー)は、レギュラーシーズンの試合が始まる前にこの問題が解決されるかというメディアの問いに対して、「その通り」と答えている。