ロサンゼルス・レイカーズは今夏にワシントン・ウィザーズからラッセル・ウェストブルックを獲得し、さらに無制限FA(フリーエージェント)でカーメロ・アンソニーとドワイト・ハワードも加わった。驚異的なパワーハウスとなったが、『Bleacher Report』のザック・バックリー記者が2021-22シーズンの“ビッグ3ランキング”を独自に発表している。 3位に入ったのは、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ウェストブルックのトリオだ。フランク・ボーゲルHC(ヘッドコーチ)が「我々は非常にダイナミックな速攻チームになった」と語るように、ジェームズとウェストブルックのスピードと運動能力はチームに勢いをもたらす。バックリー記者はハーフコートでの戦いに懸念材料は残るとしつつも、ジェームズのバスケIQがそれを解決すると見解を述べている。 「レイカーズはオープンコートでは脅威だ。ウェストブルックはアクセルペダルから足を離すことはほとんどなく、ジェームズは長年ディフェンダーを悩ませてきた。デイビスはリムランナーとトレーリングシューターの両方をできる。問題はハーフコートでのプレイだ。スぺースが鍵を握る。ウェストブルックの獲得が、リーグ最高のディフェンス(昨季ディフェンス・レーティング1位)に何をもたらすかは定かではない。それでもタレントのレベルはずば抜けており、ジェームズのバスケIQはロジック的な問題を解決するのに役立つ」 2位は昨季悲願のリーグ優勝を果たしたミルウォーキー・バックスを支えたヤニス・アデトクンボ、クリス・ミドルトン、ドリュー・ホリデーだ。エリック・ブレッドソーを放出し、ホリデーを獲得するトレードが見事にハマった。バックリー記者は「ホリデーのグルーガイ(接着剤のように選手と選手をつないで隙間仕事をする選手)ぶりは、バックスのヒエラルキーを完璧に補完した」と評価し、ビッグ3としての相性についても触れている。 「アデトクンボは優勝を決めた試合で50得点、14リバウンド、5ブロックの傑出したパフォーマンスで、地球上のベストプレイヤーの称号を得てシーズンを締めくくった。ミドルトンは平均20.4得点、フィールドゴール47.6%/3ポイント41.4%/フリースロー89.8%の効率的スコアラーで、ディフェンス力も兼ね備える。ホリデーはエリートディフェンダー、危険なシューター、第2のスコアラーとして適している。1位となったネッツの総合的なスターパワーには及ばないが、3人の相性はそれ以上に良い」 そして、1位にランクインしたのが、昨季話題を呼んだブルックリン・ネッツのケビン・デュラント、カイリー・アービング、ジェームズ・ハーデンだ。レギュラーシーズン、プレイオフを通じて3人のいずれかが欠け、揃い踏みとなった試合は限られたが、それでもそのポテンシャルは他を寄せ付けないとバックリー記者は太鼓判を押している。 「たくさんの素晴らしいトリオがいるが、ネッツの3人は別次元だ。たしかに昨季レギュラーシーズンで全員が揃ったのは8試合だけで、怪我は依然として不安要素だ。しかし、総合的なスキルはそれを吹き飛ばすほどのレベル。昨季はハーデンにとって加入1年目、デュラントも右アキレス腱断裂からの復活イヤーだった。『ボールは一つしかない!』という指摘も、それぞれのプレイメイク力とシュート力でかき消した。ネッツのディフェンスは決して良くはないかもしれないが、それ以上の破壊力を備えている」 『Bleacher Report』発表の“ビッグ3ランキング”トップ10は以下の通り。 10位 ブルズ/ザック・ラビーン、ニコラ・ブーチェビッチ、デマー・デローザン 9位 ホークス/トレイ・ヤング、ジョン・コリンズ、クリント・カペラ 8位 サンズ/デビン・ブッカー、クリス・ポール、ディアンドレ・エイトン 7位 ジャズ/ドノバン・ミッチェル、ルディ・ゴベア、マイク・コンリー 6位 ヒート/ジミー・バトラー、バム・アデバヨ、カイル・ラウリー 5位 ウォリアーズ/ステフィン・カリー、ドレイモンド・グリーン、クレイ・トンプソン 4位 76ers/ジョエル・エンビード、ベン・シモンズ、ドバイアス・ハリス 3位 レイカーズ/レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビス、ラッセル・ウェストブルック 2位 バックス/ヤニス・アデトクンボ、クリス・ミドルトン、ドリュー・ホリデー 1位 ネッツ/ケビン・デュラント、ジェームズ・ハーデン、カイリー・アービング