ワシントン・ウィザーズは今オフ、司令塔ラッセル・ウェストブルックをロサンゼルス・レイカーズに放出する大型トレードに踏み切った。ブラッドリー・ビール、八村塁という核は健在ながら、テコ入れを図った形だが、トミー・シェパードGM(ゼネラルマネージャー)は8月14日(同13日)にオフシーズンの記者会見でその経緯を語った。 ウィザーズは2020-21シーズン、ジョン・ウォールとのトレードでウェストブルックを獲得。通算トリプルダブル回数で歴代トップに上り詰め、平均22.2得点、11.5リバウンド、11.7アシストを記録した司令塔に導かれ、プレイイン・トーナメントを経て3年ぶりのプレイオフ進出を果たした。 そのなかでウィザーズは今年8月、レイカーズ、ブルックリン・ネッツ、サンアントニオオ・スパーズ、インディアナ・ペイサーズが絡む5チーム間の大型トレードを敢行。ウェストブルックを手放す代わりに、スペンサー・ディンウィディー(←ネッツ)、カイル・クーズマ、モントレズ・ハレル、ケンテイビアス・コルドウェル・ポープ(←いずれもレイカーズ)を迎え入れた。 シェパードGMは、「私はラス(ウェストブルック)と腹を割って話し合い、ウィザーズとしては、彼がここ(ワシントン)でプレイしたいと思っていることは知っていた」としたうえで、最終的に双方にとってベストの決断がトレードだったと明かしている。 「もしレイカーズとのトレードの機会があれば、それが新天地の一つになるだろう。私は彼の殿堂入りクラスのキャリア、そして彼がウィザーズのためにしてくれたすべてのことを踏まえ、それがウィザーズの助けになるなら、ラッセルの力になろうとした。今回我々はトレードを成立させ、それがウィザーズの助けになった。たとえこのトレードが成立しなかったとしても、ラスは我々のためにプレイし続け、我々はみんなハッピーだっただろう。双方にとって意味があり、理にかなった機会が訪れた。彼の健闘を祈っている」 ウィザーズとしては来たる新シーズン、昨季以上の成績を残して“ミスター・トリプルダブル”の放出が結果的に正しかったと証明したいところだ。