ボストン・セルティックスは今プレイオフ1回戦での敗退を余儀なくされたあと、司令塔ケンバ・ウォーカーをオクラホマシティ・サンダーに放出するトレードに踏み切った。今夏にはさらなるロースターの入れ替えも可能性が指摘されるなかで、米有力記者は主力であるジェイレン・ブラウンのトレードを検討しなければならない2人の“大物”を挙げている。 昨季ジェイソン・テイタム、ブラウン、ウォーカーは全員平均20得点以上を記録するなど猛威を振るったが、ウォーカーの退団でトリオは解散。テイタム&ブラウンの2枚看板体制に戻ることが想定される。2年連続でオールスターに出場している23歳のテイタムはアンタッチャブルな存在だが、相棒の24歳ブラウンは絶対的な立場とはいかないようだ。 『Sports Illustrated』のクリス・マニックス記者は『Early Edition』で、2人のオールスターがトレード市場に出るとなれば、ブラウンの放出を検討すべきだと見解を述べている。 「セルティックスがジェイレン・ブラウンを放出することを考える選手が何人かいる。1人がブラッドリー・ビールだ。彼はワシントン(ウィザーズ)と契約延長にサインしたいなら、向こう数週間で決断をしないといけない。もしサインしないのであれば、それはトレード要求に等しい。彼は獲得が狙える対象となるし、(同じセントルイス出身の)ブラッドリー・ビールとジェイソン・テイタムの関係性は誰もが知っている」 ビールはウィザーズと3450万ドル(約38億3000万円)の契約を1年残しており、2022-23シーズンもプレイヤーオプションを保有。ウィザーズへの忠誠心を誓う一方で、トレードの噂は絶えない。今季リーグ2位の平均31.3得点を叩き出した得点力はリーグトップクラスで、同郷のテイタムとの関係値も良いとマニックス記者は見立てている。 そして、もう1人名前が挙がったのが、リーグ優勝を渇望するポートランド・トレイルブレイザーズの大黒柱であるデイミアン・リラードだ。 「ポートランドでのリラードの将来は、まだ決まっていない。もし今後数週間でブレイザーズがリラードをトレードしなければいけないと決断した場合、ボストンはジェイレン・ブラウンを筆頭とした魅力あるオファーを出せる良い立場にいると思う。ジェイレン・ブラウン以外の選手も放出する必要があるだろうが、スターのどちらかでも獲得が可能なら、ジェイレン・ブラウンのトレードを真剣に考えなければいけないだろう」 リラードもブレイザーズ一筋でチームに愛着を持っている選手だが、来季でNBA10年目。タイトル獲得への思いは再三口にしている。セルティックスとしては、ブラウンらを放出することでリーグ随一の攻撃的ガードを獲得できるとなれば、動かない理由はないかもしれない。