批判の的となる76ersのベン・シモンズ、指揮官はシュート力の改善に期待「乗り越えられないことでない」

フィラデルフィア・76ersは、日本時間6月21日(現地20日)に行われたアトランタ・ホークスとのカンファレンス準決勝第7戦に96-103で敗れて、プレイオフ敗退となった。 イースト首位ながら同5位のホークスにアップセットを許した76ersだが、その戦犯としてベン・シモンズの名前が挙がっている。シリーズを通してオフェンスで積極性を欠いたが、第7戦でも重要な場面で得点チャンスを自ら不意にし、批判を浴びている。 特に槍玉に挙がっているのが、76ersが2点を追いかけていた試合残り3分29秒のシーン。シモンズはポストアップからダニーロ・ガリナーリをスピンムーブで交わしてゴール下でほぼフリーになるも、やや遅れ気味にヘルプに来たトレイ・ヤングを確認すると25cm以上の身長差(シモンズ:211cm、ヤング:185cm)があるにも関わらずパスを選択。結果的にパスを受けたマティース・サイブルがファウルをされ、フリースローを獲得したが、1本外して同点にするチャンスを逃した。このプレイについては、エースのジョエル・エンビードも、試合におけるターニングポイントであったと試合後にコメントした。 今プレイオフではフリースロー成功率が34.2%と改めてシュート力の低さを露呈したシモンズを、トレードするべきとの声も上がるなか、ドック・リバースHC(ヘッドコーチ)は24歳の司令塔を見限っていない。「まだベンには希望を持っている」と語った試合翌日の会見の様子を、『CBS Sports』のマイケル・カスキー・ボロメイン記者が伝えている。 「確実に努力は必要だが、ベンはやる気でそれは重要なことだ。今回のことは大きな挑戦と見ているが、乗り越えられないことでない。ベンはより良いフリースローシューターになり、自信を持たなければいけない。それができれば、他の面も良くなるはずだ。開幕前には彼には1試合10本のフリースローを打って欲しいと言っていたが、そうできるよう我々は努力をする。もし実現すれば彼は一段階上のレベルにいくだろう」 現有戦力で76ersが優勝を果たすには、シモンズのシュート力向上が鍵であることは間違いない。迎えるオフシーズンで果たして課題を克服できるのか。

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