日本時間6月6日(現地5日)、イースト第2シードのブルックリン・ネッツは、第3シードのミルウォーキー・バックスとカンファレンス準決勝第1戦を戦い、115-107で勝利した。 ネッツは試合開始早々にジェームズ・ハーデンが負傷退場。ビッグ3の一角を失ったが、そこでステップアップしたのがブレイク・グリフィンだった。グリフィンは出場35分で4本の3ポイントを含む18得点、試合最多の14リバウンドを記録。それだけでなくルーズボールに飛び込むなど、身を呈したハッスルプレイでチームに流れを呼び込んだ。 試合残り1分26秒にファウルアウトしてベンチに退く際、本拠地バークレイズ・センターに集った1万5750人のファンからのスタンディングオベーションを受けたグリフィン。32歳のベテランは、そのように歓迎されたのは久々だと試合後に語った。『NBA.com』のスティーブ・アシュバーナー記者が伝えている。 「直近2年ではあまり自分に対するポジティブなことは耳にしなかったし、それも当然だと思う。ただ状況は一瞬で変わる。このようなチャンスを得られたことに感謝しているよ」 通算6度のオールスター選出を誇り、キャリア平均20.9得点、8.6リバウンドを挙げるグリフィンだが、デトロイト・ピストンズに在籍した昨季は左ひざの手術を実施して出場はわずか18試合。人並外れた身体能力を駆使した全盛期のプレイはもう見られないが、今季ピストンズからバイアウト後の3月に加入したネッツではサポート役を担う意義を感じている。 「このチームに入るとき、自分がもたらすことができるのはフィジカルと体を張ったハッスルプレイだと感じていた。どこからでも得点できる3人のスコアラー(ケビン・デュラント、カイリー・アービング、ハーデン)に加え、放つ全てのシュートが入ると思わせるジョー(ハリス)が揃うダイナミックなチームでは、その他の穴を埋める必要があるんだ」 チームに上手くフィットし、ロールプレイヤーとして輝きを放つグリフィン。8日(同7日)のシリーズ第2戦ではハーデンが欠場するため、さらなる活躍に期待が懸かる。