日本時間5月19日(同18日)、プレイオフ第7シードを懸けて行なわれたボストン・セルティックスとワシントン・ウィザーズのプレイイン・トーナメントで、セルティックスのジェイソン・テイタムは50点を叩き出しチームを勝利に導いた。そんなエースの活躍について、『Celtics.com』のテイラー・スノウ記者がレポートしている。 テイタムはわずか1か月半の間に、3度も50点以上をマークした。4月10日(同9日)、球団史上最年少での50点超え達成者となったミネソタ・ティンバーウルブズ戦(53点)、ラリー・バードと並ぶ球団史上最多得点(60点)を記録した5月1日(同4月30日)のサンアントニオ・スパーズ戦、そして今回のウィザーズ戦だ。なお、過去にセルティックスには同じシーズンに50点ゲームを複数達成した選手はいなかった。 この驚異的なパフォーマンスにも平静を保っていた意外な人物がいる。対戦相手であり、地元セントルイス時代からの友人であるウィザーズのブラッドリー・ビールだ。 「彼には特別な才能がある。彼がおむつをしていた頃から言っていたよ。だから全然驚かなかった」 一方で、ウィザーズのスコット・ブルックスHC(ヘッドコーチ)は「彼は優れた選手」と大絶賛している。「彼は優れた若手選手ではない。優れた選手だ。近いうちにMVPに選出されるだろう」と最大級の賛辞を送った。そんなブルックスHCの意見に、テイタムのチームメイトであるケンバ・ウォーカーも「彼の言う通りだろう。ここ1、2年、彼がこのような活躍をするのを見てきたから」と賛同している。 テイタムは今年序盤、新型コロナウイルスに感染し、約2週間戦列を離れる時期があった。さらに復帰後も、普段より息が早く上がってしまうと後遺症に悩まされていることを明かしている。それだけに、今回の快挙が一段と際立つ。 4月以降、イーストで最も得点を奪っているテイタム。昨季はカンファレンス決勝でマイアミ・ヒートに敗れ涙を呑んだが、今季は悲願のNBAファイナルへチームを導くことができるか。