「チャンピオンにふさわしい、優勝リングを持たないスター13人」を米記者が独自選出

NBAの歴史において、個人での優勝回数歴代トップは英雄ビル・ラッセルの11回で、長らくこの記録は破られてない。勝者がいれば、敗者もいるのが勝負の世界。リーグ優勝の美酒に酔うことなく、現役を退く選手も少なくない。『yahoo! sports』のフランク・ウービナ記者は、「チャンピオン経験のない、優勝リングにふさわしい13人」と題し、現役とOBの“優勝未経験スター”にフォーカスしている。 ■カール・マローン(元ユタ・ジャズほか) 歴代2位の通算3万6928得点、シーズンMVP2回、オールスター出場14回を誇る“鉄人”。通算ウィン・シェア(勝利にどれだけ貢献したか算出した指標)は「234.6」で、ウービナ記者も「歴代トップ3のパワーフォワードであるマローンは絶対的なモンスター」と称しているが、1996-97シーズン、97-98シーズンにNBAファイナルでマイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズに敗れ、キャリア19年で優勝とは縁がなかった。 ■チャールズ・バークレー(元フェニックス・サンズほか) 神様ジョーダンのライバルの1人。1992-93シーズンには平均25.6得点、12.2リバウンド、5.1アシストとシーズンMVPに輝き、NBAファイナルにも進出したが、最初の3連覇を果たしたブルズの前に涙をのんだ。以降、バークレーがファイナルの舞台に進むことはなく、「バスケットボールがいかにアンフェアであるかを示している」と記されている。 ■クリス・ポール(現フェニックス・サンズ) アシスト王に4回輝き、史上5人目の通算1万アシストも達成している歴代屈指のポイントガード(PG)だが、キャリア16年間でファイナル進出は一度もない。サンズに移籍した今季はMVP候補に名前が挙がるほど、チーム力をアップさせる影響力を見せており、悲願達成なるかに注目が集まる。 ■パトリック・ユーイング(元ニューヨーク・ニックスほか) 1993-94シーズン、NBAファイナルで3勝2敗と優勝に王手をかけたが、ライバルのアキーム・オラジュワン擁するヒューストン・ロケッツに逆転負けを喫し、最大のチャンスを逃した。98-99シーズンのファイナルは怪我で出場できず、チームもサンアントニオ・スパーズに1勝4敗で敗れた。 ■レジー・ミラー(元インディアナ・ペイサーズ) 通算3ポイント成功数で歴代3位(2560本)を誇り、クラッチシューターとして名を馳せた。1997-98シーズンにはイースタン・カンファレンス決勝でブルズを苦しめ、1999-2000シーズンにはファイナルの舞台にたどり着いたが、シャキール・オニール&コービー・ブライアントの強力コンビの前に屈している。  そのほかには、マローンの相棒ジョン・ストックトン(元ユタ・ジャズ)、“史上最も小さな得点王”アレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・76ersほか)、エルジン・ベイラー(元ロサンゼルス・レイカーズ)、スティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)、ドミニク・ウィルキンス(元アトランタ・ホークスほか)、エイドリアン・ダントリー(元ユタ・ジャズほか)、そして現役からはジェームズ・ハーデン(現ブルックリン・ネッツ)、ラッセル・ウェストブルック(現ワシントン・ウィザーズ)の名前が挙がっている。

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