日本時間5月3日(現地2日)に行われたミルウォーキー・バックスとブルックリン・ネッツ戦は、熾烈なシーソーゲームとなった。ケビン・デュラントが42得点を挙げれば、ヤニス・アデトクンボは49得点を叩き出し、“エース対決”は後者に軍配が上がった。 4月30日(同29日)のインディアナ・ペイサーズ戦で今季最多タイの42得点を記録したネッツのデュラントは、両チームトップの40分間プレイして、42得点(フィールドゴール16/33、3ポイント7/13、フリースロー3/4)、10リバウンド、2アシストの成績を残し、右ハムストリングの負傷でジェームズ・ハーデン不在の攻撃を牽引。『NBA History』によれば、ネッツの選手が2試合連続で40得点以上を挙げたのは、2005年2月のヴィンス・カーター以来だという。バックスのクリス・ミドルトンも、「ヤニス(アデトクンボ)とほぼ同じサイズで、シューティングエリアが無制限の男がいる」とデュラントの攻撃力に舌を巻いた。 一方のアデトクンボは、4月30日のヒューストン・ロケッツ戦で開始直後に右足首を捻挫して負傷退場していたが、1試合の休養を経て、元気にスタメンでコートに立った。36分間の出場で、49得点(フィールドゴール21/36、3ポイント4/8、フリースロー3/6)、8リバウンド、4アシスト、1スティール、3ブロックの活躍を見せ、逆転勝利を呼び込んだ。『ESPN Stats & Info』調べでは、49得点は自己3番目の数字で、この日はネッツのディアンドレ・ジョーダン相手に35得点を叩き出したという。 『AP通信』は、デュラントとの激しい点の取り合いを制したアデトクンボのコメントを紹介している。 「KD(デュラント)は史上最も偉大なスコアラーの1人だ。そんな男とやり合わなきゃいけない。彼は50点、70点を取るつもりだ。チームとして彼を守り、タフな状況を作らないといけない。僕は自分の仕事をして、チームの勝利を手助けしようとしただけだ。キャリアにおいてずっとジャンプショット(の向上)に取り組んできた。自分が49得点を挙げたことは気にしていない。どうやってスローダウンしたか、どうやってチームメイトを見つけたかにフォーカスしている」 これでカンファレンス2位ネッツと3位バックスのゲーム差は「2.5」。フィラデルフィア・76ersを含めた首位争いは、最後まで熾烈を極めそうだ。