元NBA選手のブライアン・グラントが、現在闘病中のパーキンソン病が自身の人生にいかに影響を及ぼしたかを語った。 グラントは1994年のドラフト1巡目全体8位指名で、サクラメント・キングスに入団。その後2006年に引退するまでにポートランド・トレイルブレイザーズ、マイアミ・ヒート、ロサンゼルス・レイカーズ、フェニックス・サンズの5チームを渡り歩いた。現役時代は屈強なフィジカルを活かしたインサイドプレイに定評があり、キャリア通算では756試合で平均10.5得点、7.4リバウンド、1.2アシストを記録している。 引退した2年後の2008年にグラントは、難病であるパーキンソン病を患っていることを発表。元々チャリティー活動に熱心だったグラントは、その後同じように苦しむ人たちの助けになるよう、病気に対する意識を広める活動を続けており、4月にはNBAライターのリック・ブッチャー氏と自身のこれまでの人生を書きまとめた『Rebound: Soaring in the NBA, Battling Parkinson’s, and Finding What Really Matters』を発売している。 そんなグラントに対し、古巣キングスの公式サイトのジョーダン・ラミレス記者がインタビューを実施。グラントは自身のキャリアを振り返るなか、パーキンソン病は「大病を患った他の人たち同様、人生を変える出来事だった」と明かしている。 「診断される前からうつ病となり、それは非常に深いものでした。結婚生活をダメにするようなことをそれまでに何度もしてきましたが、その9か月間も妻ジーナと私にとってはその一つでしたね。ESPNのキャスターになりたいという夢がありましたが、それももう叶いません。私の手は震えるようになりました(パーキンソン病の症状)。それは自覚していましたが、それが何かを理解して対処する勇気がありませんでした。(パーキンソン病は)この本を書く道に私を導きました。、バスケットボールとは異なるこのプラットフォームで、世界中の人を助けることができればと思います」 インタビューの最後で「本を読んだ人に、一つ学んで欲しいものがあるとすれば何?」と聞かれたグラントは以下のようにメッセージを送った。 「最も重要なことは、人生は時々あなたにいくつかのサプライズを投げかけ、それ以外は何が来るのかを予測できるということです。何があっても進み続ける。そして必要なときには、途中で助けを求めることをやめないでください」