今季よりヒューストン・ロケッツの指揮を執るスティーブン・サイラスHC(ヘッドコーチ)は、2000年から昨年までの20シーズンにわたり、アシスタントコーチ(AC)としてNBAで経験を積んできた。 2003年にはクリーブランド・キャバリアーズ、2009年にはゴールデンステイト・ウォリアーズ、2018年にはダラス・マーベリックスでACを務めたサイラスHCは、レブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)、ステフィン・カリー、ルカ・ドンチッチというリーグを代表するスーパースター3人のルーキーシーズンを近くで見ていた人物として知られている。 日本時間4月8日(同7日)のマーベリックス戦の前に「3人の共通点はどこか?」と聞かれたサイラスHCは「インテリジェンスだ」と答えた。マーベリックス公式サイトのドウェイン・プライス記者が、その内容を伝えている。 「バスケットボールにおけるインテリジェンスを含め、総合的な頭の良さ。聞いて、学んで、その教えをすぐ使う能力だね。彼らは1度伝えれば全てを理解する。その点で彼らは似ているね」 さらにサイラスHCは3人の先を読む力がすば抜けていると称賛。また、「ルカはシュート力が良くなり、ステフはフィジカルが強くなった。レブロンはシュート、フィジカルと総合的にレベルアップしたね」とそれぞれの高い成長意欲を称えた。 ドリブルやシュートなどの技術的な部分やフィジカル的な要素が注目されることの多いNBA。しかし、平均的な選手とスーパースターとの差は、サイラスHCが語るようにインテリジェンスとメンタルの差にあるのかもしれない。