今季Gリーグに参戦したセレクトチーム「Gリーグ・イグナイト」を率いたブライアン・ショウHC(ヘッドコーチ)は、NBAのロサンゼルス・レイカーズで選手・コーチとして通算5回の優勝を経験した。Gリーグの有望株たちは、レジェンドであるコービー・ブライアントとのエピソードに興味津々だったという。 1988年にボストン・セルティックスでNBAキャリアをスタートさせたショウHCは、イタリア挑戦を挟んで、セルティックス、マイアミ・ヒート、オーランド・マジック、ゴールデンステイト・ウォリアーズ、フィラデルフィア・76ers、ポートランド・トレイルブレイザーズでプレイ。1999-2000シーズンからレイカーズへ移籍し、シャキール・オニール&コービーの強力デュオとともにリーグ3連覇のメンバーとなった。 指導者に転身後は、2009、10年にレイカーズのアシスタントコーチとして再び優勝を経験。13-14シーズンからデンバー・ナゲッツで2年間HCを務め、その後レイカーズのアシスタントコーチを経て、今季はGリーグ・イグナイトを率いた(初年度は8勝7敗で終了)。 54歳となったショウHCは、『NBA.com』のショーン・パウエル記者とのインタビューで、19歳のジェイレン・グリーンら将来のスター候補生たちから、コービーに関して多くの質問を受けたことを明かしている。 「選手たちは私がコービーと一緒にプレイし、指導をしたことを知っていた。コービーの労働倫理、キラーインスティクト(相手にとどめを指す能力)、フットワーク、そのすべてが一級品だったと伝えた。彼がいい選手だったのは偶然ではなく、それだけの鍛錬を積んでいた。それにゲームだけじゃなく、トレーニング後にアイシングをしたり、筋肉を温めたり、どんなことにも献身的で規律を守っていた。コービーの特徴の一つは、練習でも常に実際のゲームと同じスピードですべてを行っていた。だから、いざゲームになっても、それが特別なことじゃないんだ。結局はそれがすべての違いを生んだ」 選手たちの注意を引きたい際には、コービーの名前を出してその武勇伝を話したというショウHC。レジェンドとの共闘は、様々な形で助けになっているようだ。