日本時間3月13日(現地12日)午前10時、ワシントンD.C.のキャピタル・ワン・アリーナで八村塁が所属するワシントン・ウィザーズとフィラデルフィア・76ersが対戦する。対戦は今季3度目で、2連敗を喫しているウィザーズにとってはリベンジマッチとなる。 激しい点の取り合いとなった1月7日(同6日)の前回対戦は、ウィザーズのブラッドリー・ビールがキャリアハイの60得点を叩き出した試合と言えば思い出す人も多いだろう。チームとしても135得点を記録したウィザーズだったが、被FG成功率61.7%、被3ポイント成功率62.1%と76ersのオフェンスを止められず141失点を喫してビールのキャリアナイトを勝利で飾ることはできなかった。その反省を踏まえる意味でも、やはりこの試合では守備が勝利の鍵となる。 特にMVP候補に挙がるジョエル・エンビード対策は必須だ。エンビードは3月13日(同12日)のシカゴ・ブルズ戦をリーグ規定の健康・安全プロトコルにより欠場。検査結果次第ではこの一戦も欠場の可能性があるが、ブルズ戦後にドック・リバースHC(ヘッドコーチ)が「ジョエルは明日帰ってくると思う」と語るなど復帰する見込みだ。 過去2度の対戦で平均33.5得点、11.0リバウンド、FG成功率56.8%と猛威を振るったビッグマンを止めるのが至難の技であることは間違いない。ウィザーズはモリッツ・バグナーやロビン・ロペスに頼るのではなく、コート上の選手全員でエンビードを抑える意識を持つ必要があるだろう。また、12日(同11日)のメンフィス・グリズリーズ戦のように、敗戦時はリバウンドを支配される傾向も散見されるだけに、そこも注意したい。 ウィザーズのオフェンスでは、76ersのストッパーであるベン・シモンズが欠場(プロトコル)するため、やはりビールに期待が懸かる。ひざの痛みにより出場しない可能性もあるが、ビールが6アシスト以上記録した試合でウィザーズは7勝2敗と高い勝率を残しているだけに、エースが自ら得点を重ねつつ、周りのシュートチャンスをクリエイトできれば勝機は見えてくるはずだ。とはいえシュートを決めない限りアシストは記録されないため、しっかりと味方がその機会をものにできるかが勝敗の分かれ目になる。 特に八村は直近5試合でFG成功率32.4%とタッチに苦しんでいる。それでもフリースローを5本以上放った試合では7勝1敗と攻める姿勢が結果に直結しているだけに、消極的にならずにエースをサポートしたいところだ。