日本時間2月7日(現地6日)、ゴールデンステイト・ウォリアーズのステフィン・カリーがダラス・マーベリックス戦で57点、デンバー・ナゲッツの二コラ・ヨキッチがサクラメント・キングス戦で50点をマークした。しかし、ウォリアーズとナゲッツは敗戦。同じ日に50点以上をマークした選手がいずれも敗れるのはリーグ史上3度目という、非常に稀なケースだったと『AP通信』が報じている。 ヨキッチは50点に加えて12アシストもマークしていた。50点・10アシスト以上を達成したセンターは、1975年のカリーム・アブドゥル・ジャバー以来という快挙でもあった。しかしナゲッツのマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は、「我々は試合に負けた。彼が気にするのはそのことだけ」とコメントしている。 直近で同様のケースが起こったのは2019年11月19日(同18日)で、デイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)がブルックリン・ネッツ戦で60点、ディアンジェロ・ラッセル(当時ウォリアーズ)がミネソタ・ティンバーウルブズ戦で52点をマークしたが、ともに敗れている。 そして1度目は1978年4月10日(同9日)に遡る。1977-78シーズンの最終戦で、ジョージ・ガービン(当時サンアントニオ・スパーズ)がニューオーリンズ・ジャズ戦で63点、デイビッド・トンプソン(当時ナゲッツ)がデトロイト・ピストンズ戦で73点を記録している。なお、この2人は当時得点王争いをしており、先に試合があったのはトンプソンだった。ガービンはトンプソン(平均27.15)を追い抜くために58点が必要ということを把握した状態で試合に臨み、63点を奪ってトンプソンを逆転(平均27.21点)したのだった。 なお、今シーズンは50点以上を記録したケースが5回あるが、そのうち勝利したのはカリーが62点を挙げたブレイザーズ戦と、トロント・ラプターズのフレッド・バンブリートが54点をマークしたオーランド・マジック戦の2試合のみ。ワシントン・ウィザーズのブラッドリー・ビールは1月7日(同6日)に60点を挙げているが、フィラデルフィア・76ersに敗れている。