シーズン序盤戦のMVPは誰かと聞かれたら、その候補としてフィラデルフィア・76ersのジョエル・エンビードの名前は必ず挙がってくるだろう。エンビードは今季14試合で、平均27.7得点、11.5リバウンド、2.7アシスト、1.3スティール、1.4ブロックと攻守で存在感を発揮し、12勝6敗でイースト首位を走るチームを力強く牽引している。 日本時間1月26日(現地25日)に発表されたシーズン第5週の週間MVPにも選出されたエンビードは、「俺の仕事は守備と得点をすること」と自らの役割をシンプルに説明するが、ともにチームを背負うベン・シモンズは、ビッグマンのオフェンス力を「支配的」と表現し、その活躍を称えている。 「彼のオフェンス力は支配的だ。プレイを読んで、ポストから上手くボールを捌いているね。よく話すようになったし、リーダーシップにおいても成長している。手助けしてくれる選手たちが揃っていると、彼は認識しているんじゃないかな」 今季よりチームに加入したベテランのドワイト・ハワードも、シモンズ同様にエンビードの才能に大きな期待を寄せている。 「彼には歴代最高峰の選手になるポテンシャルがある。これからも彼をサポートをし続けるよ。彼のベストが見たいからね」 エンビード不在の試合で今季76ersは4戦全敗と、チーム内での影響力は絶大だ。常に怪我の不安が付きまとうが、健康体を保ち、現在の調子を維持できれば、今後もMVPレースの中心的な存在となるだろう。