2020-21シーズンの序盤戦でサプライズチームとなっているのが、オーランド・マジックだ。日本時間1月8日時点でイースタン・カンファレンス2位(6勝2敗)につけている。カンファレンス8位だった昨季とほとんど顔ぶれが変わらないなか、好成績を残せている要因は守備にあるようだ。 とりわけ長距離砲のディフェンスが鍵になっていると、『OrlandoMagic.com』のジョシュ・コーヘン記者は主張している。同記者の言う通り、ここまでの8試合でマジックはリーグトップの平均被3ポイント成功数(10.1本)、リーグ3位の被3ポイント成功率(32.3%)を記録。また、最も距離が短く簡単だと言われるコーナーの3ポイントの平均被試投数(5.4本)も、フェニックス・サンズと並んでリーグで最も少ない。 徹底した3ポイント対策で好調を維持するマジックだが、スティーブ・クリフォードHC(ヘッドコーチ)はまだ満足していないようだ。 「正直言うと安定感に欠ける。守備でいい成果を出すには、ボールに対するプレッシャーや、ピック&ロール時のペリメーターディフェンスをもっと良くしないといけない」 指揮官は注文をつけたが、選手たちは手応えを感じている。日本時間5日(現地4日)のクリーブランド・キャバリアーズ戦でシーズンデビューを飾ったモー・バンバは、「僕らには毎試合30得点を奪うような選手はいないけど、スマートでクレバーなディフェンダーが揃っているし、長さもある。とてもいいディフェンシブチームになれると思うよ」と自信を示した。 8日(同7日)以降の9試合中8試合がアウェイとタフな日程が始まるが、自慢の堅守で乗り越えられるか見ものとなる。