ミルウォーキー・バックスのドリュー・ホリデーは今季、チーム悲願の優勝の“ラストピース”として、4チーム間の大型トレードで加入した。大きなミッションを背負い、少なからずプレッシャーはあるという。『NBA.com』のスティーブ・アシュバーナー記者が伝えている。 2009年のドラフト1巡目17位指名でフィラデルフィア・76ersに加入したホリデーは、4年間プレイしたのち、13年にニューオーリンズ・ペリカンズへ移籍。18年にオールディフェンシブ1stチーム、2019年に同2ndチームに選出されるなど、リーグ屈指の攻守万能コンボガードとして名を馳せた。 バックスは開幕前にエリック・ブレッドソー、ジョージ・ヒル、将来のドラフト1巡目指名権2つとスワップ権2つを放出し、ペリカンズからホリデーを獲得。大黒柱であるヤニス・アデトクンボのサポート体制の強化を図った。 ホリデーは開幕4試合で平均17.3得点、4.3リバウンド、5.3アシスト、1.8スティールを記録するも、チームは2勝2敗。スタートダッシュを切ったとは言えない状況だが、期待の大きさを感じているという。 「正直、どのポジションでも少なからずプレッシャーはあると思う。それに耐えられなければ、このロッカールームにいるべきじゃない。チームメイトと一緒にそれを乗り越えたい」 12月25日(日本時間26日)の対戦でバックスに敗れたゴールデンステイト・ウォリアーズのスティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)は、「彼の自信はチーム全体に広がる。プレイオフで本当に必要なのは、できるだけ多くのツーウェイプレイヤー(攻守兼備の選手)だからね」と“ホリデー効果”について言及。ドレイモンド・グリーンも「ドリューの特徴の一つは、自分よりも小さいプレイヤーも、大きいプレイヤーも守れることだ。リーグでベストのオンボール・ディフェンダーの1人だと思う。ミルウォーキーはもともとリーグ内でも優秀なディフェンシブチームだったが、そこにドリューが加わった」と警戒心を強めている。 また、バックスのマイク・ブーデンホルザーHCは、「ドリューは才能があり、成熟している。パスやビジョン、フィニッシュはスペシャルだ。我々はまだドリューのことを学んでいて、おそらく彼も同じだ。これからもっと良くなっていく」とケミストリー向上に自信をのぞかせていた。