ヒューストン・ロケッツのスティーブン・サイラスHC(ヘッドコーチ)は、12月8日(日本時間9日)にジェームズ・ハーデンがヒューストンへ到着し、リーグが定めたプロトコルに準じて、トヨタ・センターで新型コロナウイルスの検査を受けたことを明かした。『NBA.com』のマイケル・C・ライト記者が伝えている。 「私が知っているのはこれだけ。彼がヒューストンで検査を受けるのは、みんなにとっていいことだ」とサイラスHCはコメントしている。 ロケッツは6日(同7日)からチーム練習を開始していたが、サイラスHCはハーデンの合流について「未定」としていた。合流後もまだ話をしていないことを示唆しているものの、ヒューストンに来たということは練習参加も期待できるとして、サイラスHCは関係構築について楽観視しているという。 「信頼は日ごとに築かれていくもの。そのプロセスをこれから始めるんだ」 なお、ハーデンは今週シカゴで行なわれるプレシーズン1試合目となるブルズ戦でチームに帯同できるか明らかになっていない。 今オフ、ロケッツはラッセル・ウェストブルックを含む9人もの選手を失ったものの、トレードでジョン・ウォール、FAのデマーカス・カズンズ、クリスチャン・ウッドを獲得するなど、積極的な補強を敢行した。新顔が多いが、サイラスHCは「エリートプレイヤーというのは、すぐに学んで、チームに溶け込み、みんなをよくすることができるもの」と、ハーデンならトレーニングキャンプ最初の3日間で行なったことをすぐに吸収できると考えている。 無論、このままロケッツに留まるという保証はない。ハーデンの契約には2022年のオフにプレイヤーオプションが与えられており、少なくともあと2シーズンはチームに残る計算だが、オフには初めてトレードを要求したと伝えられている。直近でもフィラデルフィア・76ersやブルックリン・ネッツへのトレードの噂が浮上しており、もうしばらくはその動向が注視されそうだ。