12月6日(日本時間7日)、デンバー・ナゲッツはシーズン最初のチーム練習を実施。同日のメディアセッションに応じたマイケル・マローンHC(ヘッドコーチ)は、今オフにチームと契約したファクンド・カンパッソを称賛した。 指揮官が、アルゼンチン代表の司令塔でもあるカンパッソのファンであると語った内容を、『AP通信』のティム・レイノルズ記者が伝えている。 「ファク(カンパッソの愛称)のような選手は好きにならざるを得ないよ。身長は小さい(179cm)が、彼をそれで判断してはいけない。大切なのはハートで、彼のハートはとても大きい。そして彼はほとんどの人が想像しないようなプレイを披露するんだ」 昨季ナゲッツは、プレイオフのウェスタン・カンファレンス決勝でロサンゼルス・レイカーズ相手に敗退。新シーズンではさらなる高みを目指すことになるが、マローンHCはチームのレベルを引き上げる存在としてカンパッソに期待を懸けている。 「彼はとてもタフな選手。とても素晴らしいディフェンダーで、オフェンスのピック&ロールの上手さは世界でも五指に入ると思う。良いパサーではなく、とてつもないパサー。彼はチームメイトの能力を向上させる。とてもアンセルフィッシュで、我々のカルチャーに問題なく合うはずだよ」 スペインのレアル・マドリード在籍時に数々の欧州タイトルを獲得してきたカンパッソ。その鮮やかなプレイから“マジシャン”と称される29歳は、夢だったというNBA入りを素直に喜んでいる。 「ついにここに来ることができた。とても嬉しいよ。まるで子どものようだ。これは僕にとっての夢だった。だけど簡単ではないことは分かっているから、努力し続けるよ。ナゲッツは素晴らしいチームで、昨季も良いプレイを見せていた。プレイオフにも安定的に出ていることもモチベーションが高くなるし、そんなチームでプレイできるのは本当に素晴らしいね」 ニコラ・ヨキッチ、ジャマール・マレーの2枚看板を軸に、ポール・ミルサップ、マイケル・ポーターJr.といった実力者が脇を固めるナゲッツ。欧州屈指の司令塔を加えた今季、さらなる飛躍を遂げることができるか。