昨年のドラフト全体1位指名でニューオーリンズ・ペリカンズに入団したザイオン・ウィリアムソンは、1年目ながら昨季平均22.5得点、6.3リバウンド、2.1アシスト、フィールドゴール成功率58.3%と大きなインパクトを残した。迎える2020-21シーズンではさらなる進化が期待されるが、本人もやる気に満ちあふれている。 12月2日(日本時間3日)に行われたメディアセッションにてウィリアムソンは、2年目への準備はできていると語っている。 「1年目は僕にとって心身ともに難しいものだった。だけど必要な経験だったと思うよ。多くのことを学び、2年目への準備は万端さ。昨季はチームに慣れるためだったり、自分のペースを見つけたりと、ルーキーとしてミスを犯さないようにしていたから、自分の最大限の能力を見せることはできなかった。今季は本当の自分を世界に披露できると期待している。自分らしく闘争心むき出しで楽しみ、勝利を狙うよ」 コートに立てば活躍したウィリアムソンだったが、昨季は怪我に苦戦した。プレシーズンで右膝半月板を損傷して開幕に出遅れると、最終的に出場したのは24試合。シーズン再開後のシーディングゲームにも合流が遅れたため、チームが大事をとって出場時間を制限した。 「昨季は多くのことが起こった。いろいろなことがいろいろな場所で同時に起こり、それに対応しなければいけなかったから、なかなか集中できなかった。ただ今季はある程度把握できているから、しっかり集中できると思う。それができれば自分をしっかり出して楽しめるはずだよ。今季は(出場時間の制限がないことを)期待している。選手なら誰でも嫌だと思う。2年目は変わることを祈っているよ」 ペリカンズは今季から通算523勝(384敗)を誇るスタン・バン・ガンディを新指揮官に招聘。2009年にオーランド・マジックをNBAファイナルに導いたバン・ガンディHC(ヘッドコーチ)をウィリアムソンは、大学時代の恩師と比較した。 「彼はとても素晴らしい人だよ。オールドスクールで僕の伯父やコーチK(デューク大のマイク・シェシェフスキーHC)にも似ている。だからどこか親しみを感じるんだ。彼からはバスケに対する愛情や熱意を感じられ、僕はそういった人が大好きだ」 ペリカンズは今オフに、昨季リーダー役を務めたドリュー・ホリデーをミルウォーキー・バックスに放出。今季はウィリアムソンをはじめ、昨季MIPを受賞したブランドン・イングラム、司令塔のロンゾ・ボールといった若手を軸に、3年ぶりのプレイオフ出場を目指すことになる。