ロサンゼルス・レイカーズから完全FA(フリーエージェント)となったドワイト・ハワードは、11月21日(日本時間22日)にフィラデルフィア・76ers(以下、シクサーズ)とベテラン最低保証額で1年契約を結んだ。ベン・シモンズ、ジョエル・エンビードの2枚看板との融合に期待が懸かるが、ハワードは24歳の万能戦士シモンズを称賛している。 昨季レイカーズと契約したハワードは、バックアップのビッグマン役を受け入れ、69試合に出場して平均7.5得点、7.3リバウンドをマーク。ポストシーズンでもいぶし銀の活躍で、リーグ優勝に貢献した。 ドック・リバース新HC(ヘッドコーチ)からラブコールを受け、シクサーズ入りを決断したハワード。新天地では「39番」を着用することも決まったが、加入会見では身長208cmを誇る大型司令塔として知られるシモンズについて語ったコメントを、『Fox Sports』のジェイコブ・ポリクロニス記者が伝えている。 「ベン・シモンズは若いレブロン(ジェームズ)だ。俺は彼のプレイが好きだ」 2016年のドラフト全体1位指名でNBA入りしたシモンズは、右第5中足骨を骨折してルーキーイヤーを全休。実質1年目の2017-18シーズン、81試合に出場して平均15.8得点、8.1リバウンド、8.2アシストを記録して新人王を獲得した。以降、エンビードと並ぶ大黒柱としてチームを牽引し、今季は自身初のスティール王(平均2.1本)に輝くなど、キャリア3年で平均16.4得点、8.3リバウンド、8.0アシストの成績を残している。 「彼のアンセルフィッシュなプレイが好きなんだ。ほかのチームにとってどれだけ脅威になれるかも重要だ。ポイントガードが相手選手の上からダンクを決め、リバウンドを取り、トラッシュトークをする。本当に何でもできる。彼には最も偉大な選手の1人になれるチャンスがある。それを手助けできるのが嬉しいよ」 シモンズはキャリア通算3ポイント成功率がわずか8.3%(24本中2本成功)と、唯一ロングシュートが弱点。現時点で“キング”の異名を取るレブロン・ジェームズ(レイカーズ)に総合力は及ばないが、様々なスーパースターと戦ってきた34歳のハワードは大きな期待を寄せていた。