NBAでは、フリーエージェント(FA)の交渉が11月20日(日本時間21日)に解禁される。12月22日(同23日)の2020-21シーズン開幕に向けて各チームが補強を進めていくなか、「NBA Rakuten」ではFA市場で注目の選手をポジション別に紹介する。
■2019-20シーズン成績:62試合、平均33.9分、23.8得点、6.1リバウンド、4.2アシスト、1.0スティール ■去就予想:ペリカンズ残留、ホーネッツ 昨季、新天地ペリカンズでの1年目は正しくエースと呼べる活躍だった。チームトップの1試合平均23.8得点をはじめ、ほとんどの部門でキャリアハイの数字を残し、MIPも受賞。多くのチームにとって興味深い人材ではあるが、イングラムは制限付きFAで仮に他のチームがオファーを出してもペリカンズが同条件で引き留めることができる。さらに『The Athletic』のウィル・グイロリー記者は、ペリカンズ側も長期契約を結ぶ方向で話を進める方針と報じている。ザイオン・ウィリアムソンとも共存できており、いち早く延長契約を結ぶだろう。
■2019-20シーズン成績:52試合、平均33.5分、17.5得点、6.7リバウンド、4.1アシスト、0.7スティール ■去就予想: ホークス、ニックス、ペイサーズ、スパーズ 先発に復帰した昨シーズンは、1試合平均17.5点、FG成功率50%、3ポイント成功率38.3%と、セルティックス入団3年目して最高の年を送った。しかし、プレイオフでは右足首の捻挫で離脱。カンファレンス決勝で復帰したものの、本来の姿を取り戻せなかった。プレイヤーオプションを行使せず、3400万ドルという最終年の契約を破棄してFAとなる可能性が示唆されていたが、11月19日(同20日)にFA市場に参戦することが報道された。30歳のヘイワードにとって長期の大型契約を手にする最後のチャンスだが、移籍先は金額、勝てるチャンス、出場機会のどれを最優先するかによりそうだ。
■2019-20シーズン成績:14試合、平均23.6分、11.9得点、3.4リバウンド、1.8アシスト、1.1スティール ■去就予想:ブルズ残留 シカゴで迎えた2年目のシーズンは左足の怪我に苦しみ、わずか14試合の出場にとどまった。しかし、中断直前の3試合でベンチ出場ながら1試合平均15.3点と貴重な得点源として活躍できることを証明した。プレイヤーオプションを行使しての残留が濃厚(現地11月16日にプレイヤーオプション行使と報道)。健康体を維持できれば、再建の中軸を担う活躍が期待できそうだ。
■2019-20シーズン成績:58試合、平均32.8分、15.4得点、6.3リバウンド、1.5アシスト、0.8スティール ■去就予想:ブレイザーズ残留、ニックス、レイカーズ 昨季はシーズン途中にブレイザーズへ加入すると、18試合で20得点以上と自慢の得点能力を見せつけてブレイザーズのプレイオフ進出に貢献した。ただし、来季は負傷離脱していたザック・コリンズが復帰し、トレードで加入予定のロバート・コビントンもいる。もし残留する場合はカーメロが控えに回ることも十分にあり得るだろう。ブレイザーズの環境は気に入っているはずだが、もし出番を求めるなら興味を示しているという古巣ニックス行きの可能性も。
■2019-2020シーズン成績:65試合、平均28.8分、10.5得点、5.9リバウンド、2.5アシスト、1.1スティール ■去就予想:ヒート残留 シーズン途中にトレードで加入し、3ポイントやハッスルプレイでヒートのファイナル進出に貢献した。とりわけシーズン再開後は、先発出場した8試合で3ポイント成功率56.4%(22/39)と高確率で決めており、ヒートのパット・ライリー球団社長の覚えもいい。ファイナル進出に貢献したメンバーを可能な限り呼び戻したいとも話していることから、来季もヒートのユニフォームに袖を通すのではと見られている。