ボストン・セルティックスのフォワードのゴードン・ヘイワードが、契約最終年となる2020-21シーズンの3400万ドル(約35億円)のプレイヤーオプションを破棄して完全FA(フリーエージェント)になったと、『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者と『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者が相次いで報じた。 今オフに入って、アトランタ・ホークスやインディアナ・ペイサーズ、ニューヨーク・ニックスといったチームがヘイワードの獲得に興味を持っていることが噂されていた。FA市場への参戦が決まり、サラリーキャップに4000万ドル(約41億円)近くの余裕を作ったニックスがヘイワード獲得の最有力候補になったと報道されている。 2010年のNBAドラフト1巡目全体9位指名でユタ・ジャズに入団したヘイワードは、毎年着実に成績を上げ、7年目には平均21.9得点をマークするなどエースへと成長。完全FAになった2017年のオフに、バトラー大学時代の恩師であるブラッド・スティーブンスHC(ヘッドコーチ)が率いるセルティックスに移籍した。 起用法を熟知した指揮官の下でヘイワードはさらに飛躍をするかと思われたが、移籍1年目は開幕戦で足首を骨折し、残りの試合を全休。2年目以降もジャズ時代ほどの活躍を見せられずにいたが、スティーブンスHCは、ジェイソン・テイタムとジェイレン・ブラウンという若手スターをサポートするヘイワードを高く評価していた。しかし、一部では「ヘイワードはセルティックスでの役割に満足していない」との噂も流れていた。 昨季のヘイワードは平均17.5得点、6.7リバウンド、4.1アシスト、3ポイント成功率38.3%という成績を記録。来年3月に31歳となるが、ジャズ時代のようにファーストオプションとしての役割を与えられれば、平均20得点以上は計算できる選手として見られている。