11月16日(日本時間17日)、ヒューストン・ロケッツが、ロバート・コビントンをポートランド・トレイルブレイザーズに放出するトレードで基本合意に達したようだ。『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者が報じている。 ウォジナロウスキー記者によれば、ロケッツはコビントンの見返りとしてトレバー・アリーザ、今年のドラフト全体16位指名権、そして将来のドラフト1巡目指名権を獲得する予定。また、このトレードが正式に成立するのは、18日(同19日)に行われるドラフト終了後になるとしている。 コビントンは今年2月に4チーム合計12名が絡む大型トレードで、ミネソタ・ティンバーウルブズからロケッツに加入。ロケッツでは本来のスモールフォワードではなく、身長201cmながらスモールラインナップのセンター役などを務め、22試合で平均11.6得点、8.0リバウンド、1.6スティール、2.2ブロックと攻守で活躍した。2018年にオールディフェンシブ1stチームに選出されるなど、守備の名手として知られるコビントンの加入により、昨季ディフェンシブレーティングがワースト4位だったブレイザーズは守備の改善が期待される。 一方、ロケッツに加入予定のアリーザは、今年1月にサクラメント・キングスからブレイザーズにトレードで移籍。ブレイザーズでは出場した全21試合で先発し、平均11.0得点、4.8リバウンドを記録。しかし、個人的な事情によりバブル(隔離地域)で開催された再開シーズンには不参加だった。アリーザにとってロケッツ加入は、2017-18シーズン以来自身3度目となる。 ちなみにトレードされる2名の2020-21シーズンの推定年俸は、コビントンが1210万ドル(約12億6000万円)、アリーザが1280万ドル(約13億4000万円)とほぼ同額。ただ、コビントンの契約は残り2年あるのに対し、アリーザは新シーズンが最終年となる。 ロケッツは現在、ジェームズ・ハーデン、ラッセル・ウェストブルックの両エースにまつわるトレードの噂が報じられている。ロケッツにとって将来を見据えた印象の強い今回のトレードが、2人の去就にどう影響するのか気になるところだ。