オフシーズンの一大イベントであるNBAドラフトが、11月18日(日本時間19日)に開催される。未来のスター候補が集うドラフトにおいて、今年はどのような選手たちが注目されているのか。ここではドラフトをより楽しむために知っておくべき有望株を、ポジションごとに分けて紹介していく。第1回目はポイントガード(PG) 編。
身長・体重:201cm・88kg 生年月日:2001年8月22日(19歳) 所属:イラワラ・ホークス(オーストラリア) 出身地:アメリカ 予想指名順位:1〜5位 今ドラフトで最も注目されている大型PG。ボール三兄弟の末っ子で長男のロンゾはニューオーリンズ・ペリカンズに所属している。NBAのフィジカルレベルに慣れるため、昨シーズンはオーストラリアのNBLでプレイ。怪我で出場は12試合にとどまったが、同リーグ初の2戦連続トリプルダブルを達成するなど、平均17.0得点、7.6リバウンド、6.8アシストの好成績を記録し、新人王を獲得した。一番の魅力は身長201cmというサイズとバスケセンスあふれる華麗なパス。ボールハンドリングも申し分なく、オフェンスでは何でもこなせる器用な選手である。課題は成功率24.4%という3ポイントシュートとディフェンス。実力、話題性ともに今ドラフトトップクラスだが、上位指名権を持つチームとの面接で評価が下がったとも報道されており、トップ5から漏れる可能性も指摘されている。
身長・体重:196cm・98kg 生年月日:2001年7月27日(19歳) 所属:ラティファーム・ウルム(ドイツ) 出身地:フランス 予想指名順位:4〜10位 PGに限れば、ボールの次に注目度が高いアメリカ生まれフランス育ちの司令塔。ボール同様サイズがあり、ボールハンドリングとパスに優れ、PGとして必要な要素を備える。ボールほどの派手さは無いが、バスケットボールIQが高く堅実性は上。昨シーズンはドイツリーグで平均11.6得点、5.3アシスト、FG成功率46.1%、フリースロー成功率83.3%を記録。同じレフティであるマヌ・ジノビリ(元サンアントニオ・スパーズ)、ジェームズ・ハーデン(ヒューストン・ロケッツ)のプレイをお手本にしていると語り、両者を彷彿とさせるフローターやドライブを得意にしている。3ポイントはまだ発展途上だが、昨季のユーロカップでは成功率39.0%(41本中16本成功)と成長の跡を見せた。
身長・体重:196cm・79kg 生年月日:2000年2月29日(20歳) 所属:アイオワ州立大 出身地:アメリカ 予想指名順位:7〜13位 アイオワ州立大のコンボガードは、身長196cm、ウィングスパン202cmというサイズを活かした守備が売り。シュートフォームは独特だが精度は高く、大学2年通算でFG成功率50.9%、3ポイント成功率42.6%を記録している。また、リバウンドとアシストも高水準で、万能性は今ドラフト屈指。昨季は得点(6.8→15.2)、アシスト(3.6→6.5)、リバウンド(3.4→5.9)、スティール(1.5→2.5)で成績を1年目からほぼ倍増させ、一気に評価を上げた。気がかりは体重79kgという線の細さ。攻守で当たり負けする場面が目立つため、フィジカルレベルが上がるNBAでフルシーズン戦うだけの体作りは必須となる。
身長・体重:191cm・86kg 生年月日:2000年5月15日(20歳) 所属:ノースカロライナ大 出身地:アメリカ 予想指名順位:15〜25位 元NBA選手のグレッグ・アンソニーを父に持ち、高校3年時にはPGとして世代ナンバーワンの評価を受けたサラブレッド。ノースカロライナ大の1年生デビュー戦記録となる34得点を叩き出すなど、圧倒的な得点力を最大の魅力とする。ただ、平均18.5得点をマークした一方で、FG成功率38.0%とカレッジではシュートタッチに苦しみ、評価も下降。シーズン途中に半月板を部分断裂して22試合の出場に終わる。波の激しい荒削りのスコアラーと評され、ドラフトでは1巡目下位に落ち込む可能性も。控えのスコアラーを探しているチームにフィットするだろう。
身長・体重:198cm・80kg 生年月日:2001年2月7日(19歳) 所属:ニュージーランド・ブレイカーズ(ニュージーランド) 出身地:アメリカ 予想指名順位:12〜20位 ボール同様にNBLで1年間の修行を積んだ。昨シーズンは腰の怪我により12試合で平均8.8得点と振るわなかったが、高校時代に平均32.0得点、9.7リバウンド、6.4アシスト、3.9スティールを記録するなど潜在能力の高さは折り紙付き。抜群の身体能力を誇り、速攻を得意とするオフェンシブなコンボガードだが、一貫性のないプレイとロングレンジからのシュートに苦戦するシーンが目立ち、スカウトの評価は完全に分かれている。まだ19歳と若く、伸び代を考慮すれば上位指名もゼロではないが、下位に落ちる可能性も十分。即戦力としては計算できないとされ、じっくり育てる方針を持つチームに指名されるのが本人にとっても最善か。
カイラ・ルイスJr. 身長・体重:191cm・75kg 生年月日:2001年4月6日(19歳) 所属:アラバマ大 出身地:アメリカ 予想指名順位:10〜20位 タイレル・テリー 身長・体重:188cm・73kg 生年月日:2000年9月28日(20歳) 所属:スタンフォード大 出身地:アメリカ 予想指名順位:15〜25位 テオ・マレドン 身長・体重:193cm・82kg 生年月日:2001年6月12日(19歳) 所属:アスベル(フランス) 出身地:フランス 予想指名順位:18〜30位 ニコ・マニオン 身長・体重:191cm・86kg 生年月日:2001年3月14日(19歳) 所属:アリゾナ大 出身地:アメリカ 予想指名順位:20〜35位 トレイ・ジョーンズ 身長・体重:191cm・84kg 生年月日:2000年1月8日(20歳) 所属:デューク大 出身地:アメリカ 予想指名順位:25〜40位