オクラホマシティ・サンダーが、司令塔クリス・ポールのトレードについてフェニックス・サンズと交渉を行っているという。『ESPN』のブライアン・ウィンドホースト記者とティム・ボンテンプス記者が連名で報じている。 ポールは絶対的なリーダーとして2019-20シーズンのプレイオフ出場に大きく貢献したが、サンダーは若返りを図っている最中だ。ポールは35歳かつ高額年俸のため、放出しても驚きはない状況となっている。 一方、サンズは昨季、バブル(隔離地域)で再開されたシーズンでシーディングゲーム8連勝と、プレイオフ出場こそ逃したが良い形でシーズンを終えた。デビン・ブッカー、ディアンドレ・エイトンとチームの屋台骨を担う若手がおり、その指南役として頼りになりトップレベルの活躍が期待できるポールの獲得に興味を持っている様子だ。 また、サンズのモンティ・ウィリアムスHC(ヘッドコーチ)は、かつてニューオーリンズ・ホーネッツ(現ペリカンズ)時代の指揮官だった2010-11シーズンにポールとともに戦った経験がある。 ここで気になるのはサンダーが欲する交換要員だが、サンズの地元ラジオ局『Arizona Sports 98.7』のジョン・ガムバドロ記者は、自身のツイッターで「サンダーは複数年の契約を抱える(リッキー)ルビオ、(ケリー)ウーブレJr.の獲得には興味がない。そしてサンズは、ドラフト1巡目10位指名権をこのトレードに含めようとしている」と伝えている。 もし、サンズがポールを獲得したら2009-10シーズン以来となるプレイオフ出場へ大きく前進することは間違いない。この交渉の行方は両チームだけでなく、ウェスタン・カンファレンスの上位争いにも大きな影響を与えることになりそうだ。