昨季途中にポートランド・トレイルブレイザーズに加入した36歳のカーメロ・アンソニーは、チームの2枚看板であるデイミアン・リラードとCJ・マッカラムと上手くフィットし、チームの7年連続プレイオフ出場に大きく貢献した。9か月以上の無所属期間を経て、見事に復活を果たしたベテランは、『ESPN』のキャシディ・ハバース記者の取材で、ブレイザーズにおける自身の役割を振り返っている。 ハバース記者に、リラードやマッカラムとのリーダーシップにおける役割分担について訊かれたアンソニーは、3人の目的が一致していたことから共存は簡単だったと述べた。 「デイム(リラードの愛称)とCJとは考えが一致していた。そして自分は、彼らとは異なるリーダーシップをチームにもたらしたんだ。俺はプロとしての労働観や、精神面においてそれを発揮した。例えば、練習や試合に取り組む姿を見せることで、仲間たちに模範を示すこと。また、これまでの自分の経験を活かし、異なる状況でどうするべきかをアドバイスしてきた。これらがドミノ効果となり、チーム全体に良い習慣の連鎖が生まれたと思う」 リーダーの1人としてチームを牽引したアンソニーは昨季、平均15.4得点、6.3リバウンド、1.5アシストを記録。プレイ面でも、2枚看板に次ぐオプションとして活躍した。 今オフにフリーエージェントとなるアンソニーは、プレイオフ1回戦敗退後に「来季もポートランドにいられることを祈っている。このチームこそが最も自分に合っていると思う」と残留を示唆している。 古巣のニューヨーク・ニックスが獲得を狙っているという噂も流れているが、復帰のチャンスを得たブレイザーズで新シーズンを迎えるのか。その去就が注目される。